「僕はもう十年以上も妻の事を悦ばせていないんだ」
「 … 」
「だから君に協力して欲しいんだ」
「何を…ですか?」
「僕の玩具になってくれないか?」
いつもの4階の窓のない薄暗い部屋で言われ
たこの言葉。もう桜も咲いていて温かくなっ
ていて、周りの景色もだんだん優しくなって
きて…そんな中、そのおじさんの顔は超マジ
顔だった
桜はこんなにもキレイに咲いているのに
「胡散臭いなぁ」
私は『何を協力するって言うのよ』って普通
に思ってた。奥さんを喜ばせたいなら私の所
に来なければいいのにって…
この部屋はこんなに暗いけど外の桜は満開で
きっとおじさんの奥さんの方が私よりおじさ
んのことを理解しているだろうし、きっと悦
ぶのにって
「普通そう思いませんか?店長―」
「うーん…」
「私の所に来るんだったら、早く家に帰って奥さんを愛してあげればいいのになって」
「でも…美奈さんにとっては大切なお客様でしょう?お店にとってもだけど」
「それはそうだけど…あの人私を責め続けるんですよ」
「体がもたない?」
「うーん…そういう事じゃなくってぇ」
「…奥さんには出来ないことを美奈さんにしてるんだろうし、美奈さんは奥さんの代わりでいいんじゃない?その方がラクでしょ
?」
「 … 」
店長にそう、真面目に答えられたら身もフタ
もないじゃない…
暗闇で覆われている部屋の周りには満開の桜
が咲いている
私が気持ち良い顔してる時、おじさんすごく
優しそうな笑顔見せるんだよね。だから…
そんな笑顔、奥さんにも見せてあげたいんだ
よね。
「僕が通うのって君にとって重荷だったりするのかな?」
「…ううん全然」
むしろラクなお客様だって思ってる
本番強要しないし、いつも大好きなプリン持
ってきてくれるし、攻め好きで、お話好きで
…でも1番、おじさんのこと気に入ってる理由は
「良かった、今日はねこんなの持ってきたんだよ」
「あ!お父さんバイブだー!」
桜が散る頃にはきっとおじさんも私のことを
飽きてしまうんだろうか
いつものようにおじさんは私のことを攻めて
いく
唇からのキスから始まって、私の体中をキス
していく。おじさんの方からは決して攻めて
欲しいとは言わない。ただ私が自分の愛し方、
悦ばせ方にいかに反応してくれるかが、おじ
さんの喜びであり、私が我慢出来ずにおもら
ししてしまったりすると、それを一滴残らず
飲み干してしまうし、そのときは満面の笑顔
をおじさんは見せる
「今日は何回おもらししてくれるかな?」
「 … 」
おじさんの前でおもらししてしまうことは私
にとってものすごく恥ずかしくて、ものすご
く気持ち良いことだった
私はおじさんに身を委ねてしまうことにすっかり慣れてしまっていた
「僕はもう十年以上も妻の事を悦ばせていないんだ」
「だから君に協力して欲しいんだ」
「僕の玩具になってくれないか?」
桜の咲くころ言われた、おじさんのあの言葉
達が気にかかる
「あっ…」
でも私の体は確実におじさんに気持ちよくさ
せられていて…
「また出ちゃうよ…」
「いいよ、いっぱい僕の口に出して」
でもおじさんは…
「どうしたの?早く出して、君は僕にとって誰よりも愛しい玩具だ」
「 … 」
そのおじさんの言葉を聞いたとき、私はおじ
さんの口にいっぱいおもらししてしまった
桜はまだ満開だ
end
"日常。(15)"へのコメント 0件