気持ち悪い…何であのオヤジ、犬みたいにクンクン匂いを嗅いでくるんだろう
プレイ中私のカラダのありとあらゆる部分の匂いを嗅いでくるなんて…本当に気持ち悪いわ
私は時間が早く過ぎてくれないかなっていつも思ってた
だって本当にあの息づかいとか、ピチャピチャっていう音とか本当に嫌だし、カラダに何か気持ち悪い液体を何か気持ち悪い物体で塗りたくられてるみたいな…あの感覚…
気持ち悪い
「今日はねキミに見せたいモノがあるんだ」
「何?何を見せてくれるの?」
「まずはコレ」
そう言ってオヤジが見せてきたのは小さいダンボール箱に入った戦隊モノのフィギュアだった
「 … 」
その箱をおもむろに開けたオヤジは箱を私の鼻に押し付けてきた
「 んっ…!」
「ダンボールのさ、いい匂いがするだろ?この新しいダンボール箱の匂い…大好きなんだよね」
私は鼻にダンボール箱を押し付けられて、た
だ苦しいだけだった
「いい匂いだろ?」
「 … 」
うなずくしかなかった
ダンボール箱の匂いなんて正直どうでも良か
った
「次は、コレ!」
今度はフィギュアが入っているビニール袋を
鼻のところに押し付けられた
「このソフトビニールの匂いが堪らないだろう?」
私はもう限界だった
涙が出てきそうになったけど、堪えた
ココで泣いたら何だかこのオヤジに負けた気
がするから
「この匂い大好きなんだ、だからキミにも知って欲しかったんだ」
このオヤジは何を言ってるんだろうか、私は
もう帰りたかった
家に帰って、お気に入りの入浴剤を入れたお
風呂に入って…全て洗い流したかった
この鼻につく変な匂いたちを排除したかった
「でもね…僕が最近1番気に入ってる好きな匂いは…キミの匂いなんだ」
ゾッとした
「キミのカラダから匂う匂い…いや香りは素晴らしくて…いつまでも嗅いでいたくなっちゃうんだ」
そう言ってオヤジは私の右足の親指の爪の間
を舐めはじめた
丁寧に丁寧に何かを味わうように、指と爪の
間を…
「…そんなにいい匂いがするの?」
「うん、格別だよ」
気持ち悪い
「キミのカラダは本当にいい匂いがするんだ
僕の宝物だよ」
足の指先の方からオヤジが這いつくばって来
る、ピチャピチャという音をたてながら
堪えられない、堪えられない…堪えられない
気持ち悪い…気持ち悪い、気持ち悪い!
オヤジが這いつくばった跡はどんなにカラダ
を洗っても消えなかった
更に今日は鼻の奥の方に無理矢理嗅がされた
ダンボール箱の匂いとソフトビニールの匂い
が残っていた
「何なのよ、もう…」
私はダンボール箱の匂いやソフトビニールの
匂いなんて嗅ぎたくなかったわよ
どんなに洗っても落ちない、あの感覚と感触
が私の中に残っている
「今日もたくさん舐めてあげるからね」
「 … 」
毎週、週に1回のペースでオヤジは私を指名
してくる
今日も出勤して店長にオヤジからの予約が入
ってるって聞いて、かなりテンションが下が
った
またあの地獄のような時間を過ごさなくちゃ
いけないのかと思うと嫌になる
「いただきまぁーす」
またこの息づかいとピチャピチャっていう音
ヌメヌメした液体と舌の感触…
「はぁ~落ち着く…やっぱりキミのカラダは最高だ…大好きだよ」
「 … 」
私は大嫌い
こんな気持ち悪いオヤジに好かれちゃうこん
なカラダなんて大嫌い
「…特にココの匂いが格別なんだよなぁ」
「…あっ…」
こんな気持ち悪いオヤジに舐められてカンジ
ちゃう私のカラダなんて…大嫌い
end
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