基地外詩「日本をもっと」

日本をもっと

美しく

整然とした

単一的な

そんな国にしたがる連中が

 

在日人とハーフを

障害者を

同性愛者を

青少年を

性産業従事者を

被差別部落を

他数多の少数者と弱者を封じ込めてきたのだ

 

ゾーニングだと

健全ナントカだと

それが何をしたのか

保守派の差別は”ゾーニング”されたのか

保守派の差別は不健全であるといわれたのか

 

不健全であると”ゾーニング”されたのは少数者と弱者ではないか

 

もうたくさんだ

もう隠れるな

我等の無数の体

我等の無数の言葉

我等の無数の何か

 

われら！

We!

 

この世で流され続けた少数者と弱者の血が今に溢れて世界を押し流せ

隠されてきた下水から汚物が溢れるが如く

路上に裸と障害と混血と異文化と騒乱とそして交流と笑いが溢れれば良い

 

権力の言うゾーニングなんかやめろ

健全育成だか健全ナントカだかやめろ

それが差別を引き起こすのだ

 

裸を隠すことだけがゾーニングではない

弱き人々を日本の街中から隠すのがゾーニングなのだ

 

そしてゾーニングや健全ナントカをやめるということは

路上に魅力的な何かが溢れるというだけではなく

路上に醜いとされた何かが溢れるということでもある

 

路上に溢れたあらゆる何かが混乱を引き起こしたとしても

それは今までのある機会にに解決すべきだったされなかった問題のツケなのだ

 

無数の肉体

無数の言葉

無数の何かを肯定しよう

全てが良い世界で全ての差別と保守派は破壊される

 

ガイジン

裸体

黒き体

東方の言葉

赤き髪

小さな陰部

大きな腹

ニキビだらけの顔

片足が無い

指が六本ある

犬としか恋愛できない

幼児が大好き

うめき声

うわ言

ババア

ジジイ

有

無

 

 

日本をもっと

汚く

猥雑とした

多様な

そんな場所にしよう