メニュー

傷まで含んでお前だよ

生きることと死ぬこと(第2話)

XAMAHA(天羽柊)

傷まで含んでお前だよ。
だけど、それがわかったからといって傷が痛くなくなるわけじゃない。
傷が痛いまま進むしかない。

エセー

504文字

傷まで含んでお前だよ。

だけど、それがわかったからといって傷が痛くなくなるわけじゃない。

傷が痛いまま進むしかない。

痛みこそが生きることだけど、だからこそ生きることが楽しいというわけでもない。

生きるのは苦しくて糞なことばかりだが、それでもなお生きるしかない。

ティリッヒのにもかかわらずではないが、苦しみを肯定したところで苦しみがなくなるわけじゃない。

それで、苦しみがない世界に生きている人もいるように見えるけど、それも事実。

だからこそ苦しい。

そこで、「幸せそうに見える人にだって苦しみがある」とし始めると、自分の苦しみにも意味がわからなくなる。

だから、幸せな人はいるし、苦しみのない人はいる。

でも、あなたは苦しいんだよ。

だから苦しいまま行くしかない。

「苦しい方」に撰別された人は、苦しいまま行くしかほかないし、仕方がない。

傷があるまま行くんだよ。傷は治らないからね。

人それぞれでいいことなんてない。苦痛がなくなることはない。それでも生きてゆかなければならない。

失ったものは埋め合わせが効かない。

失ったから得られるものはない。

もしも失ったことによって何か得られるものが有るのであれば、

それは「失った」とは言わない。

© 2026 XAMAHA(天羽柊) ( 2026年9月16日公開

作品集『生きることと死ぬこと』最新話 (全2話)

読み終えたらレビューしてください

みんなの評価

0.0点(0件の評価)

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

  0
  0
  0
  0
  0
ログインするとレビュー感想をつけられるようになります。 ログインする

「傷まで含んでお前だよ」をリストに追加

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 あなたのアンソロジーとして共有したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

"傷まで含んでお前だよ"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る