空に解くシアン

arai

1,460文字

定かでなく、最中でもない

ウロウロと待合室

ターミナルをはさんで

そちらは薄日と埋み火でしょうか

(鼓膜を捉える紅葉は規約)

 

暗示する。詩を参列させる、摘み取りつつ駒を芝居ている身の程の日、締まり無い表情で吹き抜ける周期、その場でうずくまる海路が、流れ出した哀愁が、語尾を掠らせ 朧雲の時期を外し 峰を渡り 堅苦しい鋭く風薫る。

 

殉教者、ただの息吹を口先で丸め込むそぶり、明暗、森を探し回る

 

幸せの演出は眠り眼、こめかみを押さえ寓意と含む。

木、誂えられた会話を盗聴する、心境を唄う湿原まで、彷徨い行く。ペンタブを持ち三千世界へ。襖を締め切り落ち葉を塞ぎ止める

蓋、使いみちを告発する、きょうだい かがみうつし、図式を頭にいれる。切符とハンカチと両手で足りるかしら。レインコートはにわか考え込む、ほんとは欠落して云う泉源も、孤独も弱者も会いたい一心で、傘も持たずにかたわらをすり抜けてしまう

 

砂浜の、原っぱを飽かずに軽々と散歩する。意識の流れが蘇らせる図書室の、灯は元の場所に収まる対極に佳い。記憶に穴が空いた地球儀は錨を下ろす、十六夜の月をまぶし甘い目くらまし光のカーテンを布いた掌に。

 

ありふれた少女主義だとわらえばいい

境遇は曇天ライナーノーツ、

なんとも云えない空が染み渡る

輪郭を撫でる小指の表情が。

渇き、

美しくてはかない温もりを犠牲にした

 

悼みをなだめるには飾り気のない崩し字がうつらうつら、口の聞けない夜想曲と、肯定する幻灯機が名を連ねていくお互いに、監禁されてしまう、墨の方から淡い記憶へと。

 

(愛恋慕情生死、学徒世論記憶思い出歴史文化、)

ぼけ花など咲かぬ、蹴躓いたあと、奇跡すらかき消されて。

行方不明の輪舞曲に名前を与える、忘却道歌

 

狂惜しい、もう少しだけ、たりないかな、差し伸べられた手も届かないほど、見えているのだろう今、生きている生かされている、くたばる意味がないから錯覚する、私と私を臨む、貴方が貴女なりに彼方を思う時に、捻れた華風が廻れ、奇説を還元し、無秩序な歯車が、音色をくすねている。それはそれは

 

傾けざる御得ない、天秤/首/躯/砂時計は従順に空っぽでもなく出がらしでもない、溢れいる青点状に、水/塩/息 零して。次の恋音転生を、犯す。罪だろう、玻璃の、むしろ、ベール、靄、五里霧中、無我夢中。

 

溶け出した思考と、とめどない衝動に、

絡まり合う意と祝福はあるのか、

定かでなく、最中でもない

 

蚊帳の外の風見鶏。夏の夜の夢の中、わたしにわたしは

頭と垂れる。宣託を模様す、箱庭に応る『雨。/涙/溜息』

 

無理をする体質だ、とか嘘をつく性格だとか、わかりはじめると、この今のことすべてが、実は隠しているとか挑んでいるとか、むだなくくりで簡単に囚われてしまって、苦しくないなら大丈夫だった過去、を、今、知らぬからできたあのころと、重ねて、真実は何処にあるのか、すべてが嘘かなと、ひたすら空に説く、シアン藍紫色

 

キミを殺した腐り出した手足と行き着けない生命と、ほつれた溝 窶れた異と生きられない物と。イカれない己と。正しくは推量にして嵩より濁濁とそこに器に。残渣はすべての、製陶なる、神聖なものに尚しくは

 

青褪めた生地を吹き込むだけの、みみっちい地図を描いていた

 

みすぼらしく未熟な盗人ね。投げかけた酔いどれの気持。蜃気楼のこぼれ話、引用の一つでも口に出す。面影を偲ばせながら、夢を掻き立てるには抑揚が足りなくて

2023年12月13日公開

© 2023 arai

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