爾汝の交わり

arai

1,069文字

まともなフライパンでソテーしたことがない朝のポエム

この季節、急激な増水が引き起こす、庭を徘徊する生体の、入り江における立ち話の窮屈さと同調圧力がたまらない。先頭で運転する、サイドラインから甘噛みに誘われる。一重瞼最優秀選手一匹狼、ピンク色の液体が流れる激痛に対象から順番にプログラムを重ね、亡骸通りに、並木道は耐えるべく葉先手足を毟っていく。
訳なく逞しく転がされたキッチンタイマーは舌を巻き、あわてんぼうの浪人生を演じているかのようにけたたましく、丸儲けな保身術が染みついた朝の目覚めだ。
赤飯と焚きつけたお茶会に勝ち残ったかりあげの、迎え火の、藻塩の、重婚は、必要以上におどおどする山ブドウが信仰とやり込みのうちに否定するが、頑張らない生きものを盛ったような、くだらない夜にコーヒーと取り囲んだ、特売日としてのラベルを張り付けたその日の儀式とは。思いを募らせるのだ。
交際を申し込まれた時に溺れて死滅した世界に声を大にして歌う、陰と陽の手旗信号の延長線に体温計を置いて聞き流されても、ダイナミックな砂漠から炸裂する夢日記と切り裂き魔を、そっけない異邦人と称して大胆に指さすように、変わり果てた姿に浸されている。華やかさだけが漲る、のんきにも蟷螂の繭のこととか。
さてここで欲張りな茶器と凶器を手に取って見定めてみるとする。感動的なTVから受話器に対し絞り出した姉の音波がやるせない。おなかいっぱいな受精卵を齧っただけの事故に、教師とポエムに接続する。面も忘れたが、外傷は言わぬが花の読書会で聞き入れたはずの、どうせ手ごねハンバーグと三点セットを前にして真空と火の玉を持ち寄ったのが、誰でもない錆びたスプーンだったことをお知らせしなければならない。
現実逃避行中のアルパカはもう毛刈りが行われた後で、抑揚のない敬語ばかりの手足がバタついて顔が曇った、調子はずれの記録的寒風が吹き荒ぶある日、発酵してしまったらしいのだよ、残念だが。宇宙艦隊コカトリスが忍び込む時間制限は裏日本を妊娠させ、聴診器に目をつけ若いヒマワリを刈ったことが原因でまた、敏感肌のエッフェル塔が、パルテノン神殿から一個下のブラックホールに堕ちてしまったことは、皆さんご承知の通り無念であったと推測される。
梱包材のしめりけがそんな、おもいに切々と訴える電子音楽はいまだ開発されていないのだが。ではこの肺炎を拗らせ行きつ戻りつを繰り返すぬくぬくとした耳鳴りは何だというのだろうか。煮詰めた螺旋階段を運命のドアに繋げたと、奇術師は、あるいはその美しさに目を奪われたとも慄く、猫背の結晶を百鬼夜行に貶めたともいわれる栄光とブランクだが。

2022年5月6日公開

© 2022 arai

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