お風呂の湯船
フタの裏
しずくができて
落ちそうで
耳まで浸かった私は
ただただ見てる
私が好きと言ったもの
あなたはすぐに
好きになる
それでやきもち焼いている
私のことなど
知らないでしょう
思ってみてもいないでしょう
私は
私が好きと言うものを
すぐ好きになるあなたのことを
曇った目で見る私が嫌い
優しさだとは分かっている
向き合ってくれているのだと
分かってはいる
つもりでいる
お風呂の湯船
フタの裏
しずくができて
落ちてきた
耳まで浸かった私に
波紋が出来て
ぶつかった
"私の好きなものを好きな、嫌いな君の話"へのコメント 0件