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私の好きなものを好きな、嫌いな君の話

朔の日

252文字

お風呂の湯船

フタの裏

しずくができて

落ちそうで

耳まで浸かった私は

ただただ見てる

 

私が好きと言ったもの

あなたはすぐに

好きになる

それでやきもち焼いている

私のことなど

知らないでしょう

 

思ってみてもいないでしょう

 

私は

私が好きと言うものを

すぐ好きになるあなたのことを

曇った目で見る私が嫌い

 

優しさだとは分かっている

向き合ってくれているのだと

分かってはいる

 

つもりでいる

 

お風呂の湯船

フタの裏

しずくができて

落ちてきた

耳まで浸かった私に

波紋が出来て

ぶつかった

© 2017 朔の日 ( 2017年4月11日公開

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