キミが自動販売機の開きっぱなしだった鍵に気付いたのは
1995年8月16日の夏休み
砂利を乗せたトラック運転手の目はなく
衝動的にキミと連中は その軽い扉を開いていた
「ついてたよ、100円も500円も
集まると砂を詰めたランドセルみたいに重くてさ」
話を聞いたボクは 腹を抱えて笑うフリをしながら
その場にいなかったことを後悔していた
なぜなら あのトラック運転手が汗水たらして稼いだコインを
コンクリート工場横の用水路に捨てるチャンスだったから
そして ざまあみろって
言ってやりたかった
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