君の殺し方を知りたい

昏睡状態(第15話)

大川縁

616文字

シンプルな叫びに少し官能を混ぜた詩になりました。ちょっと卑屈ですが、思春期のようなもどかしさが現れれば良いかな、といったものを込めたつもりです。繊細にしようとしても、結局口汚さが垣間見えるのは、もはや生活習慣ですね。

 

君の指先 仄かに香る保湿クリーム

プランツウォーター シアバター

小悪魔演じた 下卑る涙袋女の「安い匂い」に

尾を振る役立たずの 能無し生殖器脳のイヌって

君は 暗に指先で諭す

 

静かに干満を匂わせているのは

どうやら 何枚も上手な君の仕業

 

悔しさなんて まだ心地いい

 

僕らは 卑屈で嘘まみれ クソの吐瀉物

君に比べたら

2016年2月19日公開

作品集『昏睡状態』第15話 (全17話)

昏睡状態

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© 2016 大川縁

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