道端に鳴く蛙にもきっと悩みがあり
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我が望みは階段から落ち頭をぶつけ死ぬことだとふと思う
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車内には粋な中折れ帽被るお爺様
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亜米利加男の背丈と我の背丈を比べてみむ初夏
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This is Tambabashi? と聞かれ我もこの駅疑い出す
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孔球を囲み子供返りし話す中年
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暗い部屋に倒れ込み雉鳩の声に耳澄ます空虚よ
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祖母の体調悪しとの報せに我も心体安らかでなく
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ライト灯し地下鉄の如く駆けるマラソンランナー
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たった七分を恨む我の浅ましさ哉
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