2019年5月合評会「猫」応募作。(catとcan’tをかけてみました)
SF雑誌オルタニア vol.8.5 [存在はプエルトリコでお茶を飲む]寄稿作品。
2019年7月度『猫』応募作品。「私はあの朝、気づいたんです。」——『princess』
黒猫は今でこそ不吉なイメージが付きまとうが、近代以前には幸福の象徴であったという。わたしは一仕事を終え、一軒の「くろねこ」という居酒屋で一杯ひっかけることにしたが、そこで出る飲食物は少し変わって…
何の面白みも無い男の、何の面白みも無い秘密。 合評会2019年07月応募作 お題「猫」
ネコは人が思っているよりずっと利口である。そしていつでも犯罪を習得させることができる。ーーマーク・トウェイン 合評会2019年07月参加作。お題は【猫】
Rampart Gate。男は女を待っていた。女は現れた。男は好奇心をそそられた。しばしの競艶。そして長い長い賢者の時間。猫はただ帰りを待つ。老婆の行方は誰も知らない。まあ店に聞けばわかるんだろ…
2019年7月合評会「猫」参加作品。
合評会2019年07月・お題「猫」応募作品です。
人生を見失った、かつては若かった者の旅路の果て。
僕がふらりと立ち寄ったその場所は、どこにも属さない特殊な場所だった。
てんまどは、きっとある。 どうか、ぼくを、まっていてほしい。 不思議な死をくりかえす「ぼく」が、いつかの未来に希望を見る。 ときにせつなく、ときに滑稽で、ときに残酷。 ユーモアと哲学にあ…
学校、恋、受験、仕事、生活、創作――もっとうまくやれたはずのすべてが、青春の呪いとなって永遠に回帰する。著者渾身の〈未完〉の長編登場。 「つまるところ本作は、小説を読むことの原初の喜びを私に与…
僕はある店に入った。そこは別世界への入り口。