2019年7月度『猫』応募作品。「私はあの朝、気づいたんです。」——『princess』
合評会2019年07月・お題「猫」応募作品です。
人生を見失った、かつては若かった者の旅路の果て。
僕がふらりと立ち寄ったその場所は、どこにも属さない特殊な場所だった。
てんまどは、きっとある。 どうか、ぼくを、まっていてほしい。 不思議な死をくりかえす「ぼく」が、いつかの未来に希望を見る。 ときにせつなく、ときに滑稽で、ときに残酷。 ユーモアと哲学にあ…
僕はある店に入った。そこは別世界への入り口。
お母さんと話したあと、彼が石だったことに気付いた。しばらく呆けていて、コーヒーも飲めなくなって、ずっと屈んで腰が痛い。大腿骨が一番太かった。
左から陽キャ陽キャ陽キャ、一人飛ばして、いんのもの。 飛ばされたのが俺とか君で。 陽光とか朝光にわれわれはなれないんだけど、君もそのはず。だけど、その鼻歌はなに? ●●●たつわ。今朝抜いた…
戯作のようなものですがわりかし切実な気持ちで書きました。よろしくお願いいたします。
予定調和は乱されると気持ちが悪いけれども、いい意味で変わるときは、それはとても新鮮なものだ。
僕が回想するのは地元にいた頃の学生時代。
木崎香織。彼女は自ら道を開いてその道を進む、とても自立した人間だった。
僕の序章。自分との対話を始め、僕は自分を絡めとる影を探す。