2023年3月3日、大江健三郎が没した。戦後日本文学最大の作家の死は、世間において重要な出来事ではあるだろうが、自称弟子である私にとっては重要どころではない出来事なのである。
おそいタイトルのはやい小説を書こうと思って書きました。どこかで聞いたことのあるタイトルですか? それはきっと気のせいです。
2008年作。『唇は赤ければ赤いほど赤い』収録。
素晴らしい赤羽を単なる言い訳にする堕落した女の話。書いてみてだけれど、短い小説とも、長いポエムとも思う。
秋七月に、摂津国に漁夫有りて、罟を堀江に沈けり。物有りて罟に入る。其の形、児の如し。魚にも非ず、人にも非ず、名けむ所を知らず。(『日本書紀』より)
その日、彼は幻想の中でだけ、供花を手向けた。
破滅派で2023年末に発刊予定の『ぼくは君がなつかしい ほろほろ落花生全集』より、高橋文樹による寄稿文「コール・ミー」を抄録する。ほろほろ落花生は自身の人生に大きな影響を与えた大学時代の性被害事…
ジュール・シュペルヴィエルの作品名を堂々とオマージュしましたが、内容は全く関係ないです。
捨てる神ありゃ 助ける神が なまじあるゆえ 気がもめる
詩の発展の歴史は堕落の歴史である——と言ったら、あなたは怒るだろうか。だが、そうなのだ。貴族の娘がコルセットを脱ぎ去って一枚のワンピースで駆け出すことが堕落であるのと同じ意味において。
むかしむかし、あるところに、おまえの友達はいたんじゃないのかい?
四十五歳無職がある意味異世界転生する小説。男はなぜ異世界にいけたのか
2010年から連載してきたこのエッセーもついに最終回となる。本稿では、連載を通じて触れてきた「テクノロジーと文学」ということに対する考察ではなく、単に文学だけができることについて、現時点での私の…
2018年7月合評会参加作品です。「明日世界が確実に滅びるとして」
2018年度11月度合評会『平成歌謡大全集』応募作品です。勝手もよくわからないままですが、初挑戦してみました。 『サトームセンの歌』(初出 おそらく1990年 平成2年)
ロシアでTVドラマ化され人気を博したエメーリャエンコ・モロゾフの晩年の作品を翻訳しました。
人類=病気、というような話です。
文字数オーバーです。技量の至らぬ故です。 構成についても、二つの世界が入り混じる感じにしたかったのですが、これまた技量の至らぬ故です。 文章も、もう少し読みやすくなるよう、後で手直しをしたい…
破滅派は同人サークルから出発していまや出版社となりました。
破滅派の書籍は書店・通販サイトでお求めいただけます。