短編から長編まで、多彩なジャンルのフィクションが揃っています。破滅派らしい物語をお楽しみください。
ほんまにほんまやから、ほんまに、ほんまなんやと思います。
こうなりゃケンカだ。不合格になるまで、この馬鹿げた試験を受け続けてやろうじゃないかと決心した。 すると空から白い封筒が降って来た。 私は合格通知を拾い上げると、それで以て火照った顔を扇ぎつつ…
ぼくがトイレで小説家の燐銀豆と会うお話。
秋深き街角、縁談に決まった春子と杉男。朝露のように儚く消えゆく、幼い恋の別れ。
弟が、死んだ。 かっこつけで、馬鹿で、衝動的なやつだった。 俺も、弟も、馬鹿で馬鹿で、しょうがなかった。
友人がこれまでを読んで「なんか短くない? あそこで終わるの?」と言ったんですが、前回までは序章です。
沖縄のアラハビーチで行われた野外フェスに行ってきました。ぼくの推し「石垣吉道」さま、沖縄のレゲエアーティストです。それにRITTOさま、DJ4号棟さまのライブがめっちゃ楽しかった! 一生踊って過…
土蔵の隙間より、白み始めたる朝の光が、埃の舞ふ闇を細長く射し貫いてゐた。 行燈の油はとくに尽き果て、芯の先が白煙を上げて燻る中、浄雲は膝の上に広げたる草紙の、最後の頁をそつと閉じた。 指先…
沈む刻は、静寂そのものであつた。 千鶴の細き両腕に抱き抱へられ、無垢の白麻の反物を幾重にも身に纏ひたる青玄は、三番目の大甕の縁に、ゆつくりとその身を預けた。 胸の裂け目より溢れ出づる黄金色…
タトゥーのおかげで今日も生きてる!
お下劣注意! 不適切ワード多数。でも、まあええやん。だってさ、ミリしらでもいいって言ったじゃん!
「今の顔が、いちばんいい」 彼は私の汗を拭いながら、そう言った… 嘘の余命、磨りガラスの喫茶店、海際の廃病院。 そして最後に、この束を読んでしまった夫の一文。 牧野楠葉・新作中編『愛の形…
タイトルは『僕等がいた』を意識しています。 前回に引き続き、編集した字下げがうまく本文に反映されていません。
【15年改稿した原稿です】こちらも幅広く読まれてほしいので、無料で公開します。賞をとるとかとらないとか、そこじゃない気がした。原稿用紙換算 百十六枚(四〇〇字詰原稿用紙換算)
突風は、染物小屋の羽目板を紙風船のやうに震はせ、関の瀬戸の荒れ狂ふ潮飛沫を、容赦なく土間へと吹き散らした。 吹き飛んだ蔀戸の開口部より、夜の海が黒々と口を開けて覗いてゐる。壇ノ浦の早瀬は白き…
沈黙には重さがある。 部屋の中にも、外の夜にも。 気づけば、見慣れていたはずの物が、人が、少しずつ別の何かへと変わっている。 逃げ場はない。外は外で別の狂気が待っている。どこへ行っても…
夏至を過ぎたる頃より、青玄の肉体は、決定的なる崩壊と変容の坂を転がり落ち始めた。 朝、井戸端に立ちて手桶の水を掬ひ、己の顔を映したる青玄は、そこに立ち現れたる異形を凝視して立ち竦んだ。 両…
破滅派は同人サークルから出発していまや出版社となりました。
破滅派の書籍は書店・通販サイトでお求めいただけます。