人間の生き方について
時折、人間という物は自分の力一つで生きていると誤解する事がある。だがそれは間違いだ。
例えば、私達が朝起きる。その布団は、恐らく中国か何処かの人達が働いて作った物だ。食パンだって、そのパン工場の職員達が汗水垂らして作った物。全てを自分一人でこなす事など不可能だ。
では何故人間はこうなったのか? 理由はシンプルだ。……生きる為にそれぞれが協力をした方が、生存する確率が上がるからだ。
どうしても人間には得意不得意がある。狩りは苦手だが、物作りは得意。……なら、狩りが得意で物作りが苦手な者と協力すれば、どちらも得を出来る。そうして協力するという概念が生まれたのだ。
だが今はどうだろう? あたかも自分一人で生きていると錯覚し、横柄に店員にちょっとした事で文句を垂れ流す。
これは愚の骨頂だ。……人間としての本質を理解していない。
今こそ、人間は思い出すべきだ。……この生活が、果たして何人の人間のお陰で成り立っているのかを。
人間は迷惑な存在だ。……だがその迷惑さを、他人に補ってもらっている。……その代わりに、働く事で他人の迷惑さを補うのだ。
人間はそうやって生きている。……彼らはそれをもう一度思い出す必要がある。
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