暴徒の二人男女、もちろん猫も。その4

暴徒の二人男女、もちろん猫も。(第4話)

eyck

エセー

559文字

かたづけなければ。

 

かたづけなければ。もちろんリシャではない。クリスマスツリー。

 

それにしてもリシャ。手を合わせている。この写真のリシャにセリフをつけると「サンタさん、ちゅ〜る1年分ください!」になる。不可避的にそうなる。と、まあそんな願いはあっただろうが、よーくみるとリシャは装飾オーナメントにじゃれているだけ。かわいいだけ。

 

クリスマスツリー。どうせまた年末だすのだからかたづける必要はないという意見もたぶんにある。一理ある。しかしそうしてしまうと部屋の機嫌をそこねる。部屋が季節感を見失う。つまりおもむきがなくなる。なによりこのまま春に突入し平気な顔で生活するそんな自分を許容できない。

 

かたづけられない問題はむしろほうっておくべきだと思うが(精神衛生上)、かたづけられる問題はかたづけたほうがいいと思う精神衛生上。したがって次の問題もはやく手をつけたほうがいい。ぱっと思いつくものだけでこれだけある。

 

書きかけの小説。読みかけの本。ネタ帳の整理。リシャのオーラルケア問題。浴室とトイレの換気扇の掃除。足の爪を切る。

 

彼女もツリーをはやくかたづけたいと言っていた。うん。かたづけなければ。俺が自発的にクリスマスツリーをかたづけたらおそらく俺は彼女にかたづけられずにすむ。ひとまずは。

2022年1月7日公開

作品集『暴徒の二人男女、もちろん猫も。』第4話 (全16話)

© 2022 eyck

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