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水たまり

猫が眠る

高校生の頃に書いた作品です。

エセー

169文字

水たま り

子供のあしはぶちゃぶちゃ
言う

戦後

初老の男、
「三島は『肉体があれば他には何も要らぬ』と言っていまして、」
「ほう。」
「ほら、ジャガ芋男爵ですよ、」
「…」
「…太宰治の。だから嫌ってまして。」

うん。

「四月になったら、天皇の弟子になるの、お兄ちゃん?」
「ならないよ、」
「熾烈な闘いだね。」
父親も口を揃えて言う
「大変だね。」
頑張ってね。
うん。

© 2020 猫が眠る ( 2020年12月6日公開

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