ちんこ的リフレイン~黒ギャルまんこの甘い誘惑~

佐川恭一

小説

1,806文字

ちんこあるうちちんこの指す方へ進め。

「FREE フェラ」の看板をもって大阪駅の時空(とき)の広場に黒ギャルが立っていた。ただでフェラをしてくれるというのだ。しかもめっちゃかわいかった。それがタダでフェラをしてくれるっぽい雰囲気なのだ。野村と佐々木はピンサロに行こうとしていたところで、ピンサロで八千円払ってハズレを引くよりも、時空の広場でフリーフェラの方が良いのではないか、と話し合った。野村はぎんぎんだったが佐々木は慎重である。

「いや、お前これタダって言うけど、こんな人通りの多いとこで、捕まったらどうすんだよ」

「何ゆうとんねん! どっかばれへん物陰でやってくれるやろそら! 何ゆうとんねんお前ほんまに! そうゆうとこがあかんのやど! お前の石橋クラッシャーぶりには辟易やっちゅうとんねんほんまに!」

「いや、物陰って言ってもさ、なんかの罠かもしれないよ。ほら、美人局みたいな雰囲気だし、みんなあの子見てるけど、結局フリーでフェラしてもらってるやついないじゃん。フツーあんなヤバそうなのには寄り付かないんだって」

「あほめ。あほの極北やお前は。あほの中でもかなり先鋭的やわ。お前はもうええ、おれはもう我慢ならんさかい。お前はピンサロ行って八千円払ってバケモンに当たって目ぇつむって広瀬すずでも想像しながらやっとのことで発射しとけや!」

野村はつかつかとフリーフェラの看板めがけて歩いて行き、笑顔の黒ギャルと腕を組みながらエスカレーターを降りようとしたとき、どぎついヤンキーみたいな三人組につかまり脅され、三万円取られて佐々木のもとに帰ってきた。

「あっぶー! 美人局やったわ」

「あっぶーってお前、三万円取られてるじゃん」

「あほかお前! 三万で済んだら恩の字やっちゅうとんねん」

佐々木はピンサロへ向かった。完全にちんこを縮みあがらせた野村は一応佐々木についてきたものの、店の前でたばこを吸って待つと言う。佐々木が受付カウンターで八千円を払い、爪のチェックや本番禁止等ルールの説明を受け、いよいよユートピアへ足を踏み入れると、出てきたのはさっきの黒ギャルだった。野村が三万円払って何もできなかった女であるという付加価値が黒ギャルのすべすべのお肌をさらに黒く光り輝かせ、佐々木はもはやぎんぎんである。

「やだー、もうこんなにしてえ」

黒ギャルの喉の奥までくわえこむイラマフェラに佐々木はたったの二分で発射寸前となった。三十分コースに入っているにもかかわらずである。さらに長いコースに入ることさえ考えていたにもかかわらずである。

「あっちょっと、待って、あの、出そうなんで」

「えーはやいんだけどー」

フェラを中断した黒ギャルと佐々木は対面座位の形でマムコとチムポをぬるぬるこすりあわせながら濃厚なキスを繰り返した。そのうちに佐々木は辛抱たまらず、マムコにチムポを突き刺してしまったのである。慎重な佐々木には珍しいことであった。

 

「あっはああああああああああんんんん!」

 

黒ギャルのでかすぎるあえぎ声に店のスタッフが飛んできて、佐々木は罰金十万円を払わされた挙げ句、顔写真を店の壁にでかでかと貼られた。

 

《凶悪本番チンポマン 佐々木涼介》

 

「いやー、危なかったよ」

「危なかったよってお前、十万取られて写真貼られとるやんけ!」

大阪駅に戻ると、また別の女が「FREE フェラ」の看板を持って立っている。今度はギャルでなく、オタサーの姫的なサブカル臭のする女である。

「またやってる」

佐々木は女を指さして笑ったが、野村はぷるぷると震えている。

「野村?」

「おれああいうのたまらんのやわ。もっぺん行ってみてええやろか」

「ダメだろ! 美人局だって!」

「いやいやお前な、ちょっと考えてみいや。一日に、しかもこんな短時間に二回も三回も同じ手ぇつこてみ? 速攻でしょっぴかれるやろが! せやから金むしるんは午前に一回、午後に一回とかその程度にしといて、あとはほんまにフリーでフェラさせとるはずなんやわ」

野村はつかつかとフリーフェラの看板めがけて歩いて行き、笑顔のオタサーの姫と腕を組みながらエスカレーターを降りようとしたとき、どぎついヤンキーみたいな三人組につかまり脅され、三万円取られて佐々木のもとに帰ってきた。野村三十二歳、佐々木三十歳の夏だった。

 

 

〈了〉

2015年7月21日公開

© 2015 佐川恭一

読み終えたらレビューしてください

リストに追加する

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

あなたの反応

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

作品の知性

作品の完成度

作品の構成

作品から得た感情

作品を読んで

作者の印象


3.0 (1件の評価)

破滅チャートとは

この機能は廃止予定です。

タグ

この投稿にはまだ誰もタグをつけていません。ぜひ最初のタグをつけてください!

タグをつける

タグ付け機能は会員限定です。ログインまたは新規登録をしてください。

作者がつけたタグ

---

"ちんこ的リフレイン~黒ギャルまんこの甘い誘惑~"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る