テーマ「これがホンモノの日本人」(9)

moonkaguya

小説

2,813文字

生きる基礎考える基礎

テーマ「これがホンモノの日本人」(9)
という事で、僕は戦闘機オタクなんですね
鉄オタでもあるんだけど、戦闘機オタクでもあるって
これは一式戦、ほんと一番好きなのは四式戦なんだけども
そーゆー話はじめると、みんなポカーンっとしちゃって訳が分からなくなると思うんでやめますけども
これもハヤブサ、

まだほかにもハヤブサがある
これもハヤブサ、これは〇〇君が好きなSUZUKIの1300cc世界最速のバイクだそうです
ランクから言うと要するにバイク界のロールスロイス、
バイク界のポルシェだそうです、最高級、かっこいいね。やっぱりハヤブサ

まだあるんですハヤブサ
これはそうですね
東北新幹線ハヤブサ、これと全くそっくりなのが中国行くと走ってるんです。時々事故を起こしてる

今度は本当のハヤブサの話
打ち上げの直前に名前が決まったんですって、ハヤブサって。
それまではなんか全然違うコードネームで呼ばれてた
ターゲットになっていたその天体、あれもイトカワって名前がついたのは直前なんですって
それまでは別の名前で呼ばれていた
イトカワってなにかって言うと、日本のロケット界の重鎮であるところの糸川英夫先生の名前を取って
イトカワになった

ハヤブサは、さっき言ったように、この人工衛星の目的は、そのイトカワの表面に降りて一秒で岩石を採取して戻ってくる、ハヤブサと同じ事をやろうとしたわけ。だからハヤブサなんだよ

とってきたのはこれよ
実際に、かんらん石だとか、輝石だとか
こういったものが、ハヤブサによって、地球に持ち帰られてるわけ
これは、どれだけ凄い事なのか、たぶんニッポン人分かってないと思う
必ずこう言うの、月以外の天体からはじめて持ち帰った、地球外の物質であると
これは快挙であると、

これ間違いなの

月も含めた、宇宙からはじめて持ってきた物質なんですこれは
月には人類は行ってないんですから、アポロは全部ウソですから
だから逆にNASAは、この計画に対して黙認をしたわけ
つまり
日本にやらせてうまくいったら、自分達もやろうと思ったわけ
自分達は自信ないわけですよ、月になんか行った事ないんだから、全部ウソなんだから
だからこうやって、日本が人工衛星をじょうずに制御して、こんなちっちゃなねラッコみたいな形したね
岩、せいぜい500メーターしかないのよ
岩の上に着陸さして、しかも岩石を採取して、それに成功したとしたら
それをマネしようと思ったわけ
実際にもうすぐ打ち上げるはずですアメリカも
アメリカも、もしかしたら、世界で2番目の宇宙に行った国になると思います。

最初に宇宙に出たのは我々です、ニッポン人です

と言って、キョトンとしてる人が何人かいるけど、おいてこー

これね、ハヤブサがね
2回着陸して、1回目はどうも失敗したみたいなの、横倒しになっちゃったみたい
イトカワと一緒に移動しちゃってる
イトカワってのは11時間で自転してる
11時間で1週してる、ぐるぐる回ってる
それで一緒にくっついてこうなっちゃったの
これはマズイってんで
制御、もう一回、地球から信号を送って
上空まであげて、もう一回着陸を試みた

着陸したと同時に、弾丸を発射して、
岩石を破砕して、岩石が舞い上がるじゃないすか

重力が地球上の一万分の一しかないんですって
だから、舞い上がる
それをこう回収してカプセルに入れて持ち帰ろうとしたわけ
ところが、弾丸が発射しなかった

という事はどういう事かっていうと
弾丸なしで着陸した衝撃だけで岩石が少しこう舞い上がる
そこを拾ってきた
そこまでやったわけ
本来のタスクは達成したの
で、ちゃんと回収して、また上にあがってきて
それをすべて、新開発のイオンエンジンという素晴らしいエンジンで
やったんだけども
エンジン4つあって、4つとも全部壊れちゃった
4つとも全部壊れたってのは、おそらく
宇宙線の影響だと思う
つまり、宇宙ってのは、物凄い放射能が、電子線が降り注いでるわけ
そーいった事でもって、どうしても電子機器ってのは壊れちゃうんすよ
壊れやすいわけ
しかも、イトカワの表面なんてのは、気温が、
太陽が当たってる時は100度
当たってない時はマイナス100度
非常に温度差も大きいわけ、機械が壊れる
それをなんとか、彼らは。
宇宙なんとか開発機構か

エンジンってのは、2つの部分で出来てるから
片っ方壊れたものと、こっちはまだ生きてる
これをこういう風に、
バイパスでつなげる事によって、なんとかエンジンを始動して
無理やり、誤魔化し、誤魔化し、地球に帰ってきた
ところが困った事に、途中でどっか行っちゃったの
行方不明になっちゃったの
お豆腐を買いにお使いに出たんだけど、自分がどこにいるか分かんなくなっちゃった

このイラスト描いた子ね、組織の北大の大学院卒の博士課程の女の子

たまたまね、毎日毎日こう周波数合わせて、ハヤブサから電波が来ないかと
毎日モニターしてる人がいて、何人もいるわけ。毎日毎日40日も、50日も
朝から晩までやってるわけ、こうやって、気の遠くなるような作業やっていて、

見つかったんだよ

見つかったという事は、場所が特定出来るから、電波で誘導出来るわけ

やっと見つかった時、そん時、どれだけ喜んだか
喜んだ人達ってのは、平均的に全員東大法学部なわけだよ
悪くて北大なわけ
で、一番下っ端ってのは、どんな連中かって言うと
東大工学部の博士課程の学生なわけ
それが一番下っ端、お茶汲み
そういう世界があんだよ、日本にも
その人達が一丸となってこれをやったわけ

みんな知らなかったでしょ、これ
8年も前からこんな事やってた誰も知らないでしょ

とにかく地球の軌道に周回軌道にのせたわけ
まだ問題がある
今度は、カプセル、つまりその、
岩石のカケラが入ったカプセルだけを地球に落としたいわけよ
ところが、
どうも、うまくいきそうにない
これは、しょうがないって言うんで、

ハヤブサ本体丸ごと、突入させるしかないわけ
そーしないと軌道がとれない、必要な軌道がとれない
それをやると、どうなるかって言うと
ハヤブサは燃え尽きちゃう
本来はハヤブサはそのまんま運用さして
グルグル回せるつもりだったの
それが出来なくなった
でもしょうがない
カプセルを回収するためには
ハヤブサにも燃えてもらうしかないと
いう事なわけ

これホントNASAもビックリだと思う
言わないけども、日本人の実力に本当にビックリしてると思う

これを助けるために燃えちゃった
キレイでしょ

今ね、よく衛星が落ちてくる、人間に当たる確率が2000分の1だとかいう話あるでしょ
こん時、そういう話題にならなかったでしょ、何故だか分かりますか?
燃えつきるように作ってあるから、そういう材質で作ってわざわざ。地球に害を及ぼさないように作ってある

「探査機「はやぶさ」の軌跡
舞-HaYABUSA ~
Falcon of phoenix ~前編」
https://www

「探査機「はやぶさ」の軌跡
舞-HaYABUSA ~
Falcon of phoenix ~後篇」
https://www

2023年7月10日公開

© 2023 moonkaguya

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