摘出される子宮と血飛沫の湖や、上部に当てられた三角形の黄緑色の人間集団は唯一続投……。

巣居けけ

小説

9,484文字

赤いマフラー……。歩兵だけの牢獄……。直径が百の園……。領収書の色……。果てしない常套句と千時間の退屈……。電源とスイッチと酒……。商売の敵と生きがいを探す旅……。リュックサックの中身……。刺身とそれらの生臭い音……。レースの結果に酔う男……。過度なアルコール……。鱗粉だらけの腸……。昆虫パーティ……。やってくる男たちと教師の息子……。数式のどこまでも続く漁師……。竿を折る音……。食卓の朝日。

「発狂してから僕に教えて……」この無数の橋の下の無駄で打算的でどこまでも不透明な文学の模様……。排他的な遺伝子の数……。教室の引き戸を叩いて入札する爪の無い男。

埃と灰色の絨毯……。粘土を焦がす男とオーブン……。二度目の螺旋階段と改造された鉄の北海道……。人造人間のような見た目の昆虫と飛び上がる水の一滴だけのオルガン……。派手に破裂するプテラノドンの形の風船……。男女の二組の班員に礼儀正しく与えるスーツや蛇の死骸……。
「君は何人?」
「エンジン!」

さらに、轟音と震える金属の集合……。油とぬめめった滑り台と校庭の二枚の硬貨。色を互い違いにシフトする燃えた瓶……。外套と布の信号機。「落下する文字と電源のすぐ近くの河……」

数字とそれらを使う折り紙や教師の特急の路線……。最後の果てしない洞窟や超能力の図書館に通う主人に咥えらえた食卓の鵞鳥……。羽をときめかせる点灯と赤色に開く感度や噴き出る山間の盛り上がるチューブ……。「こんな色? どんな……」流れて消える声と硝子製の倒壊物。
そして黒猫が鳴くことで朝を呼び込む……。人々がクールに誘き出してドアの連中に飛行機を与える。

三十六回のテストと見限られた屋上に呼びされる波動の色を強く入力して過ぎ去っていく蜘蛛の集団……。舌の上に集まって自身の身体に言及するマイクのふわふわとした頭髪のような白い四角形。

捨てられた空き缶とこびり付いた茶色い糖分の水滴……。蛙を食らう山羊と医学の中のツインテール……。就寝の時間と知識による線の上や、泥についての科学的な就職率……。月の輝きに魅了されたサイコロの硬質化した黒い丸……。球状の人間……。残像の黄色……。回る昆虫……。出力されたコピー機……。眼球を取り出す温かい鉄……。理解力のある人形……。鍵穴と指の先……。どちらも食らう大男……。「それで? 就職して、どうするの?」
「僕には職がないから……」

ここでは全ての街の中が人間として認められている……。さらに湿っている椅子に座る全裸の男が二人乗りの伯母を召喚してから崖を下ってテディベアに唾液を垂らしている。
「そうするとどうなるの?」

という河川敷の下の女が問いかけている……。
「こうすると? ははっ、市長のようになるよ……」さらに溶けていく声の色と、それを観察している容疑の中身……。川に流れている油断の魚類と加工されたクレヨン……。

蛙の経緯を記している和紙の予測された歯列……。正直者の猫と黒いアンテナ……。指定された運命の道筋によると、全ての泥と不幸の種は修繕された肉の狭間に吸い込まれて一体化するらしい……。
「目じゃなくて髪切れよ! 髪だっ、髪ぃっ!」という呪文と共に大きな鋏を持ち出している男の子が駆け出して、六階まで一息で上がると絵画の球体に起こされる。さらに電球と間違えた火焔の弾丸や、油に浸された長い頭髪がいつでも快く迎え入れている……。

湿ったチーズと捕食者の関係性……。言葉を紡いで手紙に酔う教師……。理解の流動する森林や部品と五線紙のラジオ……。臓器の振動する音と眼球のダンス……。用途不明の会話と曲線を描く永遠の半透明と童話の世界……。
「これからどうする?」
「カジキマグロ」

という呪文と共に二つの教習……。体力の蔓延と物語の鏡……。日記の万年筆と愛されていない母親。「運の無いやつだ」
「まったくだ」

バーから這いずり回って百足のように暗闇に消える……。

天候が悪化して突き刺さっている……。オルゴールを家に挿入して斥候を送る国家……。仕掛けの歯車と灰色の付箋……。「それは使えないでしょ? はは」暗転する体力……。針金と撒き戻されるフロア……。電光掲示板とにやけているショットガン……。「これで何を撃つんだ?」

転倒する理解者と銃弾の飴……。さらに糖分の加速する装置に乗せられたシスターに加え、角を削った消耗品のプラスチック・ケース……。道路の端から進んでいく昆虫の群れとサッカーゴールを好んでいる画家。
「あなたは交尾で絵を描くの?」
「そうとも云う……」和歌を詠んでいるだけの長身の男。コートを翻して風を感じ、さらにその中から実体のある透明で伸縮するスパゲッティを洗い出す……。刑事の勘のような鋭い交尾の音だけがカプセルホテル内に響く……。
「自殺する炎天下と石の固形や栞を携えているはげの銃火器設計者……」斧で頭を割られた人間たちがミニガンで笑っている……。さらに乱暴な無限機構にタイヤの油を乗せてから立体的な授業を所望して双六に還る……。「譫妄……」

リタイアの音と猛禽類の爪……。貫かれた鉄の黒い長さのある侵食した苔……。ガーリックのトーストとバナナの香りに誘われてやってきた狩人の流水……。吐き出される氷の塊と弾頭を消耗した息切れのカクテル……。
「単純作業」

春の外気に触れる分厚い手袋の色と醸し出される香りによる欲求……。キスと唾液の螺旋階段に破壊の兆しをもたらして地下の水道に異物を混入する。低空飛行の我々は長い黒色を孕んでから子宮に帰る……。

赤いマフラー……。歩兵だけの牢獄……。直径が百の園……。領収書の色……。果てしない常套句と千時間の退屈……。電源とスイッチと酒……。商売の敵と生きがいを探す旅……。リュックサックの中身……。刺身とそれらの生臭い音……。レースの結果に酔う男……。過度なアルコール……。鱗粉だらけの腸……。昆虫パーティ……。やってくる男たちと教師の息子……。数式のどこまでも続く漁師……。竿を折る音……。食卓の朝日。「始めは何からすればいい?」
「まずは……。鮪」そして包丁を手に取ってゴールのテープを切り落とす……。昔の音が響いて室内に煙だけが立ち込める……。男たちが黒いスーツを着て全ての欠片に群がっている……。アナウンスの香りを嗅いでから階段を下って天井に向かう男の園……。「次は鯨だ……」
「それから油で炒めるの?」
「そうだ」

包丁を揺さぶる男が隣の山羊に話しかけている……。山羊は習ってから自身で包丁を吐き出して、粘液だらけのそれをイルカの腹にあてがう。勢い良く突き刺すと、イルカの腸がどろりと出てくる。辺りに生臭い血の香りが立ち込める……。男が拍手をしてイルカの腸を持ち上げる。
「それをどうするの?」
「こうする」

男は両手一杯の腸を口に入れる。そして右手でコーラを開き、口の中に流し込む。口内で炭酸と甘味と腸の肉の感触が一つになって心地良さが舞う……。
「すごいや! 僕も良い?」

しかし男は首を横に振るう。「駄目だ。君にはまだ早い」
「やなこった!」

山羊は無理やりイルカの腹から腸を引き出すと、棚のコーラを持ち出して同時に口に入れ込む。すると口内で血と糖分が合わさり、耐えられない刺激となって食道に下った。間もなくして胃に到達した液体は手榴弾のように破裂した。
「あーあ。だから言ったのに」

男は倒れた山羊の腹から腸を取り出して、コーラと一緒に飲み込んだ……。

喜びを表現してから急速に飛んで行く空中の無重力的などこまでも黒い空間……。指揮棒を振るってから擬態についてを考える村人の群れ……。最後に触れた男が破裂して教科書の隅に掲載される音。

鋼の財団に手を加えてから歯車の噛み合う音だけで正解をたどる力士。就職してから注射器の理解を募る最後の医者。踊るペンウィー医師はどこまでも回転する自身のスーツに酔いしれてから中身のある医学の本を出版する。
「私はね、どうしても理解してほしいんだ……」

ペンウィー医師はウルフカットをくるんとやりながら椅子に強くもたれかかる。木製の硬い椅子がギギギと音を立ててから寒い室内に熱気をもたらす。「これが熱伝導率ってやつんなんだ……」

ペンウィー医師は丸眼鏡をクイとやりながら新しいメスの使い方を伝授する。医大の男たちの陰茎を実験台とし、さらなる血なまぐささが彼女の背後から歩み寄って鉄の風味で満たす……。

出張するスーツ・マンと金槌の声……。さらに形を解いている数学者のジャガイモだらけの畑に足を踏み入れてその区画の統治者に唾液を垂らす。はげになった少年がソファーに座り込んで頭のコレクションを嗜んでいる……。

透明化されたナイトビジョン・ゴーグル……。飛んできたサーモグラフィ……。起動する全ての液体の中心におれは居る……。

噛み締められたデータの中で無駄を省いて生きている……。最後の虹の色と重ねられた立体物の予測変換……。西の港から飛んでくる石と閃光の二秒だけの風船……。帰還の音と睾丸だらけのどんぶりの仲介手数料。限りなくゼロに近い気体の輝き……。

紫色の卵……。数値を乱用する詐欺師の弟子……。波に乗ってから打ち合わせに間に合う電車の流れとオーロラの出現する時間帯……。二限目の数学で国語の授業を模倣する体育の男……。「あなたに履歴を叫んでいるんですよ?」という呪文の螺旋から外れる赤色の小さな百足の集合……。

大量の資質と吸引された脂……。教会から発注されている軽機関銃とそれのための弾丸……。手数料だけで一年をやり過ごす黒服の男……。コートの隅に貼り付けておいた一途な思い出……。青銅のチューニング・ドラム……。果実の弾ける回数と何かを聞いた蝸牛……。複数の人間と鍵のような教室……。パッケージの誓いの声と真っ赤な坂……。河川敷の舌で行われる肉体改造に参加する鉄の仮面や数学教師……。信じられた空中浮遊の俳優。医療系のミスと黒板をひかっく音。鉄が投てきされてから走り出す。
「君はどこまで適当になれるの?」
「街道……」そして自分だけの外套を翻してから階段のすぐ向こう側に立つ。「そして、いわゆるトマトの製品……」炭酸水と乗りあげた死体の番号……。「始まりと使うためのしゃもじ」昼食を中断してから腹の出ている釘。

泥棒の夜。最低限の期限……。優勝した過ぎ去るロードとエンディングテーマの最後の音符。安定感のある吹き矢……。「さらにこれをこうして……」という試験管に流れて透過していく錠前。ドラムの回数と密林に落下したロケットの破片……。「オーケストラ、ライス……」

いくつかの放屁の音とカタルシスが組み合わさって連続するタイヤの感触……。素手に蘇ってからクエスチョンをかざして出来レースの予測をする館長。

最後まで残ってしまった愚かな山羊。明日の予定を決めている死刑予定の男。幼児退行の父親にワインを垂らして葡萄のような球体を願っているエメラルドの色。化石を発掘してスコップの土煙。

改竄された海底……。呼び込みと眼科の糸……。醜態の幼児……。鍵と鉄と呪文の会議室。さらに、「要領だ……」という不純で不透明で不必要な声……。硝煙の香りと黄色い鉄……。手榴弾の限りなく小さな喜び……。執筆の時点……。回転する万年筆……。大人に成りきれない赤子……。ただ一つだけの羞恥心。

騒動する炎天下と天候予測のためだけの指揮棒。重なる皿と白色の硝子。投下する爆弾と落下のための空気の音。紫電……。「じゃあ、どれくらいバレエが上達しているか、見てみよう」
「おかたづけチームだっ!」という声と共に酒場に入り込んでくる山羊頭の男。
「どうした。そんなに慌てたって髪は伸びないぞ」
「待ってくれ」という静止の声とともにカクテルを選んで飲み干す。「ああっ! 犯される自分を想像したさ!」
「それは二日前の呼び出しボールじゃないか……」そうして過ぎ去っていくプールの冷たい中身やプラスチックの破片の香り……。喜びと回し蹴りと浮遊する四角形の人間……。灰色のシャツに唾液を垂らして洗濯を完了する主婦。「ここからは野菜の時間だ」すぐに後ろが緑色に変化して顔を露出する。
「セーフだよ。セーフ」
「それでも木材を選ぶんでしょう?」
「ああ……」そしてヘルメットの下で頷いてホームセンターへと走り去っていく自慰の達人。「鉄が作られている姿を、職人は見たことがない……」
「もっと単純よ?」

そして太陽の下に落ち着いた明るい色の眼球とミュージシャンの金切り声……。昆虫の予測とコンビニエンスストアとコンピュータ室が同時に入り口を整えてからレジカウンターに赤い光線を垂らしている。

吐き出されるでぶの鉄職人と老後のための詩人やそれらの必要性を説いているギターの男。駅前でしゃがんで彼女の養子を気にしている音のソムリエ……。

連続する音と鉄同士がぶつかるイリューシンやイマジナリーの背の高い男。「その存在をくみ取ってから数学的に証明することはできない。だからこそ僕らは宇宙の中心を探してから人工知能の学会で階段という素晴らしい消えていく音を検索する。想像しろ。そして空間の全てを使った松明の明かりで食卓を照らせ。僕らはいつでも発射することができるロケットのような存在となるべきなんだ……」

会議室を開いて中央の机に重なる音を繰り広げて住人の選別を行う……。公園の住処に雨を垂らして何人かの死人のための土の葬式を上げる……。次の手順として駐車場の破裂と刺激的な赤色の肉弾戦に喜びと闘争心を与える……。

掻きむしった心地と荒れてしまう肌の組織……。最後の注射器の中に注入する黄緑色の粘液と人間の破片。インターネットで創作した硝子の失敗談と風を読んでから敏感の二本指をへし折って逃走のための資金を集め始める。

集合体と広がる生温かい地獄の中の扉……。暗闇の中心で最も高速化したエレベーターの割れている音にしがみつき、離れない唾液の香りなどと一緒に就寝してコンクリートを食べる。

潜入する細長い舌と限られた少数の歩兵たち……。マークスマンを食べている泥の男。狙撃のための風の空気と森たちが蠢く音。「おれはどこまでも硝子で視る……」そして黒板の中と外から資料を選んで獲得する。

怠惰の連鎖するシャツを着ている山羊頭の男。蜥蜴を食らってから奇妙な音と金切り声を漏らしている女児。支離滅裂な支部と支えを失ったカクテル専門の薬局。
「それで先生。どうしておれはカクテルしか飲んじゃだめなんだ?」
「あんたはどこまでも泥だからな……」

高速で岩を砕いて山を平地に戻している宗教。沈んでいくボイコット運動と旗の高価……。神殿に致された職業と揚げ物の音……。生きている破滅したミミズ。

蜂と天空の支持者。針金で淘汰した壺の中身。海苔をさらに加速させたタイピング大会に出場する馬。馬刺しでテレビの液晶を砕いている赤子が蓄えた妊娠の作業。発信をしない女子高校生の黒い髪。

魅惑の彼女よ……。そしてスカートを翻して図書委員会の真似をしている彼女よ……。眼鏡をファッションとして主張している寝たきりの彼女……。ツインテールを拒んでいる彼女と、その足元で交尾の真似をしている山羊の男……。限界まで立ち上がったことで地盤を揺るがして放尿をする男子。設定された生活と穴の中の暗闇。軍隊の進行方向に矢印を与えて蟻を放つ教科書の準備。つぎ込む鐘の音と揺れ動く松明の香り……。硝煙からの紫色の煙と落胆の海外……。
「丸く収まったの?」
「いいや……」そして右手の杖を円形に震わせて執事のようにする……。「四角」

休日と布団の感触に酔う夕暮れの祭壇。少年たちがゆりかごの中で卵に還って森林の深さを与えている。英語の授業で居眠りをしてから正方形の砂。狼とアップグレードされた透明な手段。投てきする硝子と二度目の徘徊……。出迎えられた蟻の地獄と引き込まれてしまう生徒の数。五つの数字が合わさる鍵……。二等兵の呼び込みと青い野菜たちの出向。変形して合わさっていくヘルメットの黒色。
「どうして立体物を作っているの?」
「すぐに検索をすることができるから……」そして自分の机をがたがたと揺らしてから硝子の向こう側の夕暮れにテスト用紙を投げて去って行く生徒の一人……。でぶの彼は自身の掘り下げや骨までの発掘に耐えるべき人間であると同時に、ベッドの中心で汗まみれの土下座をすることを強要した彼女に舌の裏の模様を写した便箋を送っている。

浜辺の改造と夜の時間帯の小瓶……。逡巡する警察官と網戸を介した一輪車の男。どこまでも黒色の巨大な昆虫的な教師の指先が、二階の窓から落下していく全裸の男のへそに突き刺さって離れない。
「君もいく? それとも、二つだけの目?」
「アナウンサー・カウンター」

二度目の呟きから去って消える不透明なルール……。紹介された炭酸の泡と脂だけの香りの部屋。

錠剤を残した給食の係の生徒……。乱用する黒い学生衣服の看護婦に注射器を合わせてから三つの腕で肉体を完成させる。医学のメモリーと別のタイプのブロックに羅列が襲い掛かり、月の隣の浮かんでいる土地に化石の模様の衣服を見出す……。ガーデニングの日程に合わせた顕微鏡の釘の数。

崩壊した村落……。プラスチックの薄い皿……。蟻の大群……。土の香り……。鉄だらけの家の一番深い位置……。折衷と菓子折りのための資金……。軍団と虹色の始まりの切手……。顔面だけの地道な白い粘液……。吐き出された生徒……。勝負とボクシングの腕力……。適度な休息とトロッコの問題……。羊毛の化石……。泥……。粘液と……。「私はドイツ語じゃないわ……」メカニズムと百足が心中する手順……。長靴……。綺麗な絵画……。海水に沈んだ街……。釘を打ち下ろすだけのトンネル……。太陽の上と惑星同士の可能性……。生徒たちの安全性……。「私は泥なんかじゃない!」

はっきりとした証明写真と霧でぼやけているアニメーションの中の滝……。神髄と人間の脳と中心に貫かれている鮮やかな試験管……。トマトの栽培と𠮟咤激励の方法……。二本指の中の肉体と血飛沫たちやブロックの六個だけの子宮。

限られた文字数と急速に消失していく畑の中心……。抑揚と明快な声によって導かれる空間に、独りの女子高校生だけが挑戦できる……。宇宙のような不確かで効果のある球体には近づけない……。

まくし立てられる赤飯が掠める海と八本の脚……。切断と連結を交互に行う色の無い主人の眼帯。

贅沢を飛び越えてから突き刺さって来る魚類のみずみずしい果実らしい声……。照明を購入したカジキの男は自分のコートを翻してからバーの西部劇らしい扉を叩いて入室する。
「注文は」
「幼女を一つ」
「はいよ……」

そして奥ではチェンソーの呻る音が響く。男は自分のコートを台所の便器に投げ込んで全ての手順を待つ……。
「お待ちどうさま……」

店主がずたずたになった幼女を両手で持ちだしてくる。男はそれをワイシャツに来るんで逃走する。
「食い逃げだ! 追いかけろっ!」

店主の声に全ての山羊と百足の死骸が動き出す。店内に六十年のワインの音と香りが立ち込めて埃が立つ……。

コンビニエンスストアの内部のような窒に陰茎を挿入して、そのままボールペンの先端を彼女の脇に突き刺す。すると血飛沫が舞い、次いで彼女の頭が脳裡と共に弾けて虚無に還る……。黄昏の死骸とともに小刻みに動く昆虫的なつるはしの音と化石が落下する教室……。

果てしない綴りの墨と吹き出てくるゾンビの大群……。歴史的な漢字の使用用途と逆立ちのための血飛沫……。顔面に迸る藍色の陰茎と茸のような大木と男。
「これが桟橋の下で流行っている文学かい?」
「ああ」という肯定の言葉と共に頭を百八十回ほど回転させて高速で眉毛を上下する。「炎天下、だ」
「はは。まるでペンウィー医師だな……」という呪文と共に昔馴染みの友人に出会っていく畑の中の手術装置……。洞窟と穴だらけの室内とトンプソン・サブマシンガンのような銃声……。
「これは?」

そして男は道端に落下してきた鳩のフンに鼻孔を近づける。すぐに目玉焼きの香りが漂って来るので、男は呪文を口ずさみながらアナウンサーのような手つきでフンを取り上げる。
「それで粘土でも固めれば?」
「でも水がっ……」

自己紹介のノートと空白の螺旋階段……。木製の軽機関銃を投げ捨てた友人はいつかの教室の中から発見したカレー・ライスの欠片で小銭を上げてから宣伝をして黒板を食らう。
「どうしてチョークを外しているの?」
「サバイバル・リストだから……」

さらに地下室の鉱脈から一握りのトレンチコートを蓄えて他国の海水を呼び込む法被の法則……。純粋な硝子と黒ずんだ硝子とどうしようもない新聞紙の中の硝子が一斉にギターを弾き始めてタイヤの中心に瀕死している……。

数学的な間違いを選んで指を放出しているゾンビ……。外套と球体ではない気球と大気汚染のどれかを摘まんで花弁に触れさせてステップを挿入している半身だけの原料の類……。獰猛な風の読み方と絵本の執筆時の気概の跳ね上がりにマットレスを仕込んで鍋を溶かしている……。
「鉱石は?」
「さらに、舌だ……」という呪文とともに自分の口の中を他人に見せつける男……。「どうだ? これでおれとキッスをしたくなっただろ?」
「ならないよ……」枯渇した舌の声からひねり出した腹の音……。さらに目を背けてから頭痛の段階に赤く染まった頭蓋骨が三年ぶりの教室に蔓延して全ての生徒と児童とホームレスの美女を犯している……。「これからセックス・パーティだっ!」

女の支離滅裂な下着を身体に身に着けてから世界のおぞましさを表現している利己的な主人の下で働くメイド服の正式な軍人……。二つの手順を綺麗に飛び超えてから柑橘系の強力な球体の注射器に硝子の破片を透かして手放す……。
「雑だなぁ……、全く……」
「雑、雑、雑……」そして猫のざらついた舌を剥がして岩に貼り付けてから数を数える。「でも、雑のほうが良いことだってあるんだよ……」

安全な地点とそうではない地点との解離や違いや投函への対抗心と黒色の木々の促進する浅い穴。カッターナイフの切れ味でその日の夕飯を決定している主婦の銃弾の回避の方法……。慢心する戦艦の行方と道筋たちによる盾の飛び込みや営業の布のような切れ込み……。最後の傾向が日々を侵して浮遊する天体を舐める……。

猫の退路や叱咤する男のはげ上げった頭……。投下するための身体と気体に機能する手すりや安心感の源などの照明……。撮影日時を決定してからカレンダーの挿入部分に頭髪の先端を当てて温かい皮膚の感触……。五文字だけの殺人予告に裏打ちされた六角形のガソリン……。

刑務所の中から錠剤の電波を発信して塔の崩壊を防いでいるスーツの男。多様性の攻撃力の数やエレベーターの密室の中で行われる殺人事件。
「不衛生? それとも借金の?」
「いいえ……」そして挙手をしてからトイレの向こう側に向かってから落下して手足を投げ出す数学教師。停電の羅列のような酒を呑んでから立ち上がっている自律神経の男。

猫が鳴いている……。就職の途中で書類の枠組みを崩壊させている……。カーキ色の車でビルディングに向かう……。外れた声と購入の唾液……。発展した街の地下室……。籠城の発火と鉄の動く風……。

水面を高速で動く河童のようなフリーターの男が、夕焼けに映されている女の手足に貼り付いて離れない……。女は教師としての自分の指揮棒の操作に長けており、ついでにコンビニエンスストアの中から刑務所の電波を強化して街中に発信し直す……。
「よくもまあそんなことができたな……。おれは住人の人たちと叫んでから河原に落下して、つるつるになった石を購入するんだ……。さらに、向こう岸の更衣室にうっとりとした鏡の軍団を認めてから昆虫の解体に勤しんで図書館の素晴らしさを予測するっ……。鍵を開けてから入り込んでくる河川敷の住人……。要約してから小銭を選んで空気を口から放出する背の高い一番の脚力の男……」

2023年4月4日公開

© 2023 巣居けけ

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