淫田真高は小学校中学校と少年野球チームに所属していた。野球の魅力に取り付かれ中学も部活は野球部であり、長年の技量から野球のことに関しては右に出る者はいなかった。
野球で様々な活躍を納め、クラスから人気者として崇められ、女子から憧れの存在の的であった。
淫田正高の人気は留まることを知らなかった。中学校在住の時には三四人もの女子を取っかえ引っかえしたりと、男性陣からは羨まれることもしばしあった。
日に日に淫田正高は学校内のアイドル的地位を確立して、中学校ははなばなしい青春を謳歌していたのである。
中学校を卒業して淫田正高野球のうまいやつらが集まる高校に進学をすることに決まった。
野球の強い高校に集まってくるのは全国各地から集められた、根っからの野球少年達で、どれもこれも野球に関する知識や技量は淫田をはるかに越えていて、彼らには追いつけない熱量をひしひしと感じていた。過去の栄光からも次第に淫田の存在感は薄くなって行くのであった。
それから野球部の先輩のきつい扱きが淫田を苦しめた。
朝五時に後輩達を先輩達は呼び出し、後輩は先輩達をお姫様抱っこさせながら、校庭三十週を走ることを強制的に練習メニューとしてやらされた。又、ミスした者は木製のバットで生ケツをぶったたかれるという体罰を加えた。
放課後になると執拗な嫌がらせを先輩と顧問がしてくるのである。どういうう事をするかというと、股をおもいっきりつままれたり、又、乳首を引っ張られたりと、性的な悪戯が主にそうだった。
ある日野球部の先輩が何時もの可愛がりをしていると、顧問がやってきて、「俺のバットからでたボールを受け取ってみろ」と、下半身を露出させ、一人一人の口の中にマイバットを突っ込み始めた。この光景をみた周りの生徒達はあまりの衝撃にただ無抵抗に突っ立ていることしか出来なかったのである。
徐々に淫田の番が近づいてくる。そして淫田の番になったとき、咄嗟に大声をあげた。
「俺、無理すわ」
淫田は一目散に逃げ出し、先輩と顧問は一所懸命に淫田を追いかけけるが、足が速かったお陰でなんとか逃げ切れた。
それから淫田は野球部を一年あまりで辞めてしまった。
今までは野球一筋にやってきた淫田は将来野球選手になることが夢であった。しかし野球選手になるにはあまりにも過酷であった。それは自分よりも技量途轍もないハードな(卑猥な意味で)練習と根性(卑猥な意味で)がなくては続けることができないものであったからだ。色んな意味で(卑猥な意味で)野球の世界はあまくなかった。
淫田は野球を辞めてから何処かの部活に入ることはしなかった。野球以外何もする気力は沸かなかったのである。
ただ淫田正高の心を満たすものそれは女性しかなかった。
淫田顔立ちがそこそこよく、中学の頃には名声があったので、一個二個下の後輩からも慕われていて、そういう経緯からすぐ簡単に女の子を自分の彼女にすることなど容易のことであった。
淫田の人生は野球をやっていた情熱を失い、女性ほうに情熱を向けるようになっていき、夜の甲子園にバットを振ようになっていくのである。
昼の野球はできないが、夜の野球は三冠王。
淫田正高のマイバットの技術は日に日にプロレベルにあがっていくのであった。
"アラサーのおじさん達があの世に逝った結果異世界でゴブリンに転生した"へのコメント 0件