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軋轢 (2)

(第2話)

秋山優一

ああああああああああああああああああああああああああ

タグ: #SF #ダーク文芸 #タイムマシン #日常ミステリ #短編小説 #自殺

小説

1,345文字

家に帰宅した林太郎は楓の母親から言われたことを暫く気にしていた。

 あの不快な微笑みには心底苛立ちを覚え、如何にも自分が楓に何かをしたという雰囲気をだしていた。だが、林太郎には自分が三年もの間に何が起きて、楓がどんな理由で自殺をしたなど、頭で考えても答えは見つからなかった。

 ただ、この世に楓がいないことは疑いもない事実であり、それだけに林太郎の心は苦しくなっていった。

 林太郎は自分だけが取り残されてる気持ちがした。ベットに倒れて天井を見つめていると虚しさがこみ上げてくる。

 空白の三年間よりも、楓がいないことに寂しさを紛らわす術もなく、悪戯に時間は過ぎて行くのであった。

 何週間がたっても林太郎は生きる気力が沸かないでいた。それなりに食事をとり、それなりの生活を送っていた。が、林太郎の悲哀は消えることはなかった。

 朝、母の和泉に起こされ朝食をとり、無言で朝食を食い終わると自分の部屋でスマホをいじりだした。ここ最近引きこもりのような生活を続けていた林太郎は心を閉ざすようになっていった。

 スマホをいじって適当にネット検索をしながら、色んな記事を見ていた。どれもこれも似たようなことしか書いていなく、仕舞いに眠気が林太郎を襲ってくる。

『もう寝ようかな』林太郎は目を擦りながらそう思った。

 その時ある記事の貼ってあった広告に興味をもった。眠気が少し引いた林太郎は広告をクリックすると、広告にはこう書いてあった。

 ヒューマン・イズ・ロボット社はあなたの生活を潤いを充たしたり、人材不足を補う新しいサービスをあなたに提供いたします。

 介護での人手不足に医療の発展や患者の手助けをしたりするアンドロイドロボットを作り会社、医療、工場や自宅にお届けいたします。

 最近では仕事の分野だけではなく、人々の免疫力を増やすためにアンドロイドロボットと一緒に暮らすプロジェクトを我が弊社は実施しており、弊社のアンドロイドロボットは精密な設計と、より人間に近いゲルマニューム製の素材を使った作りで、お客様がロボットに手を触れた時に人に触れているような実感を体感できると思います。

 今新規プロジェクトとの実施により一年だけ、抽選で無料貸し出しいたします。御応募お待ちしております。

 お客様の好みにあったロボットを生活に。

 概要欄の下をスクロールしていくと、応募できるリンクがあり、林太郎は興味本位で応募した。もし抽選で当たったら楓みたいなロボットを作ろうと林太郎は考えていた。だが内心抽選ともあり当たるわけが無いと諦めている部分もあってか、暫く気が落ち着かなかった。

 ある日一通の手紙が林太郎宛に届いた。手紙の差出人はヒューマン・イズ・ロボット社の抽選の結果で、当選されましたと書いてあった。

「あ、当たった。嘘だろ」

 林太郎は半信半疑だったが、内心嬉しさがこみ上げてくる。

 手紙の中にはアクセスページと弊社のパスワードが書いてあり、手紙を手に持ちながらスマホでURLを開いた。

 ページを開くと、性別、年齢、体重、容姿、髪型など細かい設定をする。設定が終わると3Dアバターが画面に表示され、確認という緑色のクリックボタンが出ると林太郎はクリック押した。

『楓……』

 この世にいない楓を蘇らせる最先端の技術。それは果たして人を豊かにする術なのであろうか……

© 2026 秋山優一 ( 2026年4月25日公開

作品集『』最終話 (全2話)

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