タグ: 純文学 812件

  1. ウェンズデイ 小説

    • 井上 央
    • 4年前
    • 2,264文字

    多分、水曜日でない日はない。 少女はそう思い込んで背を正してみる。 青春期真っ只中の少女が織りなす、煌びやかなドタバタ青春コメディ。

  2. 第二、第四倍音(或は「野良猫4」) 小説

    • 浅羽 英一
    • 4年前
    • 2,336文字

    芸術家の魂は受け継がれて、普遍の価値は減じることはない。

  3. 一九五三 東京 小説

    • 浅野文月
    • 4年前
    • 4,012文字

    歴史に「もしも」は禁物である。しかし我々はもし過去がああであったならばと想像をしてしまう。この掌編はその一つの回答。 日本はアメリカと戦争をし、そして負けた。もし、負けもせず勝ちもせずにあの戦…

  4. 花とバケツ 小説

    • 浅野文月
    • 4年前
    • 2,107文字

    被害者の家族。加害者の家族。どちらが不幸か比べることはできるのでしょうか? 読んだ後、少しでも考えて貰えると幸いです。

  5. ジャズ・ジャイアンツの肖像 小説

    • 浅野文月
    • 4年前
    • 3,505文字

    偉大なるジャズドラマー最後のギグに接した者として、彼の思い出のために書いた掌編です。

  6. 跋文 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 7,790文字

     運搬可能な僕らのダンス。ひび割れた響きのダンス・ステップで、あなたも同じものを目にしてきたはずで、これからもそう。病気が書かせて踊らせた、病気に忠実なテンポで踊った小説はもう終わり。それでもず…

  7. 第十章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,097文字

     子供の頃のように――  親に連れていかれた立食パーティーで。  カーテン。どこまで行っても。  ドレス。どこまで行っても。  緞帳。どこからどこまでが?  ――緞帳はもうとっくに上が…

  8. 第九章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,919文字

     時間の咀嚼音に本気で耐えられぬ時、人は、いや病人の僕でさえ、こちらから時間に噛みついて、食らい尽くしてしまおうと考えるのではないだろうか? これはいわば自殺のことだ。

  9. 第八章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 5,905文字

     僕はそこに腰を落ち着かせ、じっとまた首の細い巨大な猿たちを眺め、蟹の詰まったその腹のなかを想像しようとする。猿たちはみな、横一列に並んでこちらを見ている。  一、二、三、四、五。なぜ五匹もい…

  10. 第七章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 7,200文字

     始まりと終わりのジンクス。ヤニ混じりのニードフル・シングス。  映像を使った啓蒙の嘘だったんだ、多分。ニューメイカー八〇〇〇〇〇ルーメンのマッチ棒。あっちとこっちを照らすと影はどこにできるの…

  11. 第六章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,848文字

    かなり長い風車の羽根 電飾の絡まる睫毛 私が夢でいつも台無しにしてしまうことたち 窓外にしか現れない女たち 肉体を吐き出した男たち めいめいが語り出したら

  12. 第五章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 6,815文字

     暴力に走る前、病気は必ず何らかのサインを発しています。  日常の忙しさに追われ、つい病気だけで食事をさせたり、話しかけられても生返事では、病気が送っているサインを見落としてしまいます。  …

  13. 第四章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,299文字

     人類が病気と初めて向き合ったのが「水」。雄大に地球を循環するこの「水」からできるだけ多くの恵みを得るため、人類は巨大な水のアレルギーに対してどう向き合い、それをどう克服していったのか、人は知る…

  14. 第三章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 9,612文字

     俳優で僕の親友だったHへ。友人のなかで誰のことから書こうかと思ったが、誰の話をするのもやめようと思う。でも君の話はするかもしれない。僕は僕の話をテレビの小説講座でも参考にして、ここはひとつ、小…

  15. 第二章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 14,941文字

    (僕のプロフィルの隣に置いてほしい文章)  大多数の病気の「作り方」を知っている世界にとって、今、あたかも与えられているように見えて奪われてしまったものは、おそらく暴力性である。あたかも与えら…

  16. 第一章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,076文字

     誰もいないうちに砂浜へ出て、僕は僕の考えのなかで多くのことを溺死させてから、太陽に祈る。太陽を鳴らすには、そんなに強く叩く必要はないが、あなたが見るすべての幽霊達、彼らがそうであるように、僕は…

  17. はじめに ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 9,248文字

    「治療」   Hospitality(歓待)とHostility(敵意)が僕を同時に襲うので 僕はHostage(人質)にでもされた気分だよ でも気球ほどの巨大な僕の目が上空から僕らを…

  18. tobujikandesu 小説

    • 浅野文月
    • 4年前
    • 3,320文字

    「とぶ」とはいったいなんなのであろう。飛ぶ・跳ぶ・翔ぶ・トブ…… 一つの「単語」から導き出された掌編。 さあ、あなたもとんでみますか?