孤独の最終電車

GLASS

エセー

204文字

死神が駅の公衆便所でしゃべったこと

駅の公衆便所で死神は言う。

「世界は丸い。だが、大きくて狭い。窮屈で、退屈で、しかし、どれだけのびのびしても知り尽くせることがない。疲れたら、ビールを飲めるし、寝たかったら寝れば朝がやって来る。次の日が来れば、普通に暮らすだけの一日が永久に始まる。そのうちに死ぬ。もし、その後があるなら、泣きながら、小説を読むだけの空想世界に入り込むだけ。いつかはそういう日が来る。その日のために今日を生きる。」

ドアが開いた。

2020年3月4日公開

© 2020 GLASS

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