フワフワちゃん

この作品はフィクションであり、作中に出てくる人物・国家は実在するものと一切関係ございません。

360文字

「前健！　空を飛ぼう！」
フワフワちゃんが空中遊泳に誘ってくれた。

「フワフワちゃん……人間は、どうすれば空を飛べるんだ？」
俺の問いにフワフワちゃんは、笑って答える。

「簡単だよ！　前健！　両手を羽ばたかせて『フワフワ！』と叫ぶだけ～！」
空を飛ぶのに、そこまでラクでいいのか？

結論から言えば空を飛ぶラクさは天に感謝すべき楽しきことだった。

「フワフワ！　フワフワ！」
「フワフワ！　フワッフワ～！」

俺とフワフワちゃんはノリノリでフワフワと天空高く昇り、面白いことこの上ない。

そこへキラリと光る飛翔体がやってきた。

ミサイルのようなものがグングン近づき、俺とフワフワちゃんは木っ端みじんにされてしまった。

某国の指導者が双眼鏡を手に「영해를 침범한, 미확인 비행 물체를 격파 성공!（領海を侵犯した、未確認飛行物体を撃破成功！）と叫んでこの件は終了した。

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著者

2月6日生まれ。茨城県在住。文芸集『林檎は赤ければ赤いほど赤い』発売中。

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