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十個数えて次へ

千葉 健介

耳を澄ませ。耳を澄ませ。耳を棲ませ。耳を済ませ。

タグ: #散文詩

209文字

乖離してゆく。心があ

ちらへ、躰があちらへ

。耳を澄ませば、息づ

く者たちの声が聞こえ

る。決して内容はわか

らないけれど、ただ、

意味もなく反響する音

たち。ぼくが放つ歪な

音たちは、きみたちと

仲良くできるかな?お

つかいを頼めるかな?

もう、やめにしよう。そ

ういう音が内側をぺろ

りと通る。歩いていれ

ば鳥は唄うし花は着

飾る、人は……。その

答えの先にぼくはい

けるだろうか。蝉の声

は聞こえなくなった。

おなじく。耳を。澄ま

せば。きっとそうさ。

© 2019 千葉 健介 ( 2019年9月16日公開

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