一日の授業が終わり、拓実とみどりは一緒に下校する。その下校の途中でコンビニがあり、二人はそこでアイスでも食いながら少し体を冷やしてから帰ることにした。
拓実が欠氷を木製のスプーンで食っていると、みどりが拓実の肌を触り、日焼けに焼けた皮膚の皮を取って遊んでいた。
あまりにも拓実の焼けた皮膚の皮が大きく剥がれて、少しながら痛みも走るので、拓実はみどりの手首を捕まえる。
「ちょっと、やめてくれ。それ、意外と痛いから」
「え、だってめくればめくる程、皮がめくれるから面白いんだもん」
「俺はシール剥がしじゃあねえよ」
「そう、もっと剥がしちゃお」
と、みどりが拓実の皮膚を剥がそうとしてきたので、拓実は慌てて立ち上がり素早く逃げた。
「ふう、あぶねえ」
安心していると、拓実の体になにかぶつかる感触がした。
「す、すいません急にぶつかっちゃて」
頭を下げながら相手の顔を見ると、それは学校でも有名な不良の先輩であった。身長は拓実より少し大きく、肩幅も結構あり、口元には加え煙草をしながら吸っていた。
「おい、コラ。お前うちの学校のモンだろ。テメー俺が煙草吸ってろこと、せんこうにチクったらぶっ飛ばすぞ」
内心面倒くさいことに巻き込まれたと思いつつも、とにかく相手の気を取り戻すべく、謝り続けた。
「すいません。よく自分が前を見てなくて、煙草吸ってるところもいいません。なので今日の所は見逃してくれませんか」
拓実が静かにしていると、急に先輩からのパンチが顔面を受け、鼻から二三滴の血を流し、痛さのあまり手で鼻を押さえてた。
「これで許してやるよ。ん、あれお前の女か」
不良の先輩はみどりに近寄って行く。みどりはこの先輩から何をされるか分からず、ただ脅えながら震えたいた。
「お前の彼女。いい女じゃん。良かったらさこんなやつより、俺の彼女にならねえ」
と、みどりの顔に自分の顔を近づけ、煙草を吸っている。みどりは震えながらも正直に自分の感情を吐いた。
「嫌です。私は拓実君が好きだから。私はあなたみたいな人に好きになることはありません」
「あ、なんだとコラ」
先輩は自分の吸ってた煙草をそこら辺になげ、無理矢理みどりに抱きついた。
「ああ、ならねえていうなら力づくでも俺の女になってもらうぜ。キスしようキス」
「やめてください」
大きく声が周りに響き、周りにいた大人達は不良の先輩が怖いのかなにもできず、ただスマホで動画撮影するだけであった。
「チュ、チュ」
みどりの顔にキスを不良の先輩がしようとした瞬間、拓実の拳が不良の先輩の顔面にあたった。勢いよく先輩は地面に尻もちをつき、意識を失っていた。
「誰がお前みたいなクズをみどりに渡すか。地獄に落ちろヤニ野郎」
「拓実君怖かったよ。もうこんなおもいしたくない」
「ごめん俺が弱くて、みどりを守れなくって」
「んん、大丈夫」
拓実の体に抱き着きながら、みどりは安堵していた。そして周りの大人達は拓実の勇気ある行動に拍手が起きる。
拓実は大声で叫んだ。
「なんで誰も助けてくれないんだよ。俺は正義のヒーローなんかじゃね、勘違いすんな。好きな人を守っただけだ根性なしが」
周りの大人達は驚いた表情で拓実とみどりを見詰めていたが、そんなことは気にもせず二人はコンビニから離れた。
暫く歩いていると、みどりは拓実の体にもたれるようにして甘えた。
「拓実君ありがとう。みどり拓実君と一緒になれて幸せ」
「そ、そうかな。でも俺はやっぱりほっとけないよ。みどりが大事だから」
「ありがとう」
拓実は安全にみどりを自宅に送り届けると、鼻を押さえながら、自分の家に帰るのであった。
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