笑いの代わりに今の俺ちゃんはこれから起こす自分の行動を妄想しちゃって脳内でドーパミンが噴出しまくってマジで最高な気分だね。これがこれがこれがこれが高揚感ってやつか。初めて味わう感覚だけどまだ行動に移してねぇから実行したらどれほどの快感が得られるんだろ。それは実際にやってみなくゃ分からねぇ、お楽しみってやつだ。んで今日は休日だって事実に今さらながら気づいた。これはこれはこれはこれは恰好のチャンスじゃん。朝食を終えたパパとママとユリが自室に引き返してく足音を確認した後、台所に行く。んでもって冷蔵庫の中からあるものを探す。あったあった、マーガリンだ。んで俺ちゃんシャツを脱いでからベルトを外しズボンも取ってさらにはブリーフも脱ぐ。しょんべんと糞の跡がある長年愛用した香しいブリーフを頭に被る。んー素晴らしく香ばしい匂いに鼻孔が包まれちゃう。それからそれからバターナイフを使って全身にマーガリンを塗りたくってく。足から始めてスネ、太ももからチンポコ、腹から胸、首から背中までまんべんなく塗ってく。新品のマーガリンが空になっちまったよ。これでバターナイフを放り投げてある物を右手に持てば完成だ。そして俺はまずパパの部屋に行った。「どうしたんだアキラ、そんな変な格好して。また何かの悪ふざけか?」俺はパパに歩み寄ると利き手に持ったナイフの刀身を奴の筋肉質な首に当てて頸動脈を切った。血が噴出してパパはあっけなく死んだ。人が死ぬなんてあまりにもあっけない。まったくもがき苦しみもしなかった。人を殺した俺のチンポコは天井を向いてた。これだこれだこれだこれだこの快感だよ、他には代えられねぇこの地上でもっとも強烈な快楽がこれだよ! んでもってわざとパパの血を顔面で受け止めた俺は鏡を覗きこむ。そこには血まみれのブリーフを被った俺がいた。その下にはもちろん悪魔じみた冷笑が浮かんでる。いや、悪魔ですらこんな恐ろしいこと真似できねぇだろう、思いつかないだろう、って優越感に浸っちゃう。俺が神だ、仏だ、創造主だ、って全能感が血液に乗って全身を高速で駆けめぐる。ドーパミン噴出しまくってヤバイね実際のとこマジでほんとんとこ。パパの死体にはまったく興味がねぇ。これで俺の父親はお仕事っていうしがらみから解放されたんだ。何て優しい好青年なんだ俺は、苦痛から解き放ってやるだなんて慈愛に満ちた人格者だね。最高だよマジでさ俺って奴は男前の聖人だよ。お前を救ってやったんだから感謝するんだぞ亡骸になったパパ、ってその耳元で呟いてみるけどもちろん返事はねぇ。俺ちゃんはパパのポケットからタバコとライターを取りだすと、イスに腰掛けて一服かました。乱交パーティーの時は思考がぼんやりとしててちゃんと味わえなかったけど、これがなかなか美味だ、って料理人にでもなった気分。俺は今まさにこの一家を料理してるから、料理人って言っても過言じゃない。いや、美食家か。その二つに違いは大して無いような気がするのは俺だけか。料理人も美食家も料理に対する情熱は凄まじいもんだ。俺ちゃんは死にたいする情熱が凄まじいんだね。もちろん自分の死じゃなくて他人の死だよ。パパが死んで悲しみの念が少しでも湧き上がってくるかとも想像してたが、実際には歓喜っていう感情が胸を占めちゃってた。占めちゃってたんだ。人を殺した後の一服ってのは何て至高の一時なんだろう。でもでもでもでもでもでもでもまだまだこの家には他の獲物が残ってる。あーけどハイライトって美味いな。これからはニコチンとアルコールを摂取して生きるのも悪くねぇと思っちゃった。ふと思いついてパパの死体の元に行くと、ナイフでズボンとパンツを裂いてみた。チンポコが勃起してんのかどうか確かめたかったけど、それって死後硬直で硬くなってるだけじゃん。パパのチンポコは俺の予想に反して不様に垂れ下がってた。試しにしごいてみるけど、何の反応も示さねぇ。ナイフで切断してポケットに仕舞おうと思ったけど、俺ちゃん猟奇殺人者とは違うんだよね。ただ殺して快感を得るだけで、人体を解体して楽しむ趣味は今のところない。ウイスキーがテーブルの上にあるからそれも拝借しようか、どうしようか、でもアルコールってタバコと違って感覚が鈍るんじゃねぇの。俺はいま生々しいリアリティを感じてる。これが鈍磨するなんてヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ。この現実感を失わないママ次の獲物を物色したいんだ。けど俺って殺人ってかこの一家を殺すことに関して執着してるだけで、赤の他人を殺したいなんてまったく思わねぇんだよね。もちろん小動物を殺すだなんて想像しただけで吐き気がするよ。俺ちゃん植物だって殺せねぇ繊細な心の持ち主なんだよ。次の獲物は誰にしようかなー、って脳内でママとユリの姿を思い浮かべて、ついでに七色に輝く矢印がママとユリの頭上で左右に動いてる様も想像しちゃう。やっぱさメインデッシュは最後に残すのが良策だろ。その方が抜群の快感を得られるだろ。だったら次の獲物はアイツしかいねぇ。亡骸になったパパの死体のチンポコを隠すようにしてこいつの両手を股間のところに持って行った。幼稚園生のお遊戯かもしれねぇけど、これがなかなか楽しい。パパの額にタバコを一本立てるっていう遊びをしようとするが、何度置いてもタバコは死体の頭部から滑り落ちてく。んでもってようやく立って先端に火を灯して供養の真似事をしようと思ったらタバコが床に落下する。仕方なく俺はハイライトをまるごとパパの額に置いた。なかなか滑稽な姿じゃないか、生前のパパだったらこんなふざけた格好絶対にしねぇよ。俺は爆笑しそうになって何とかそれを堪える。パパを殺したことを他の獲物に察知されると面倒だ。もしかしたら逃げられちゃうかもしれねぇし、警戒して部屋に鍵を掛けちゃうかもしれねぇ、それだけは避けなきゃならねぇ。だってさもっともっともっともっともっともっともっともっとこいつら一家を殺しまくって楽しみまくって最高な気分になりてぇんだもん。俺ちゃんのブリーフからは血と糞としょんべんが混ざり合った臭いがしてマジで嗅ぐわしいよ。血液の匂いに違いはあるんだろうか、どいつもこいつも錆びた鉄の臭いがするんだろうか。それはこれから確かめてみればいっか。んでもってパパの部屋を出てしっかりと扉を閉めると今度はママを探す。探検探検探索探索、って感じ。この時間ママは洗濯物を干してるハズだからベランダにいるだろう、と見当をつけて目的の場所に向かった。もう干し終えたのか、洗濯籠を床から持ち上げようとしてるところだった。雌豚の背後に音もなく忍び寄ると後ろから頸動脈を切った。ママの首から血が鯨の潮吹きみてぇに噴出して、こいつは洗濯籠を巻き込みながら倒れた。一瞬で絶命だ。快楽殺人者ならもっと苦痛を味わう表情を鑑賞しながら殺すんだろうが、俺ちゃんはまだ殺人ってのは今日が初めてだし、厳密な意味で快楽殺人鬼とは精神的に大きな隔たりがある、と自覚してもいる。んでもって結局俺はママを殺して快楽を得てるから快楽殺人鬼と変わらねぇのかよ。そうは思いたくねぇな、俺が殺したいのはこの一家だけだから大量殺人鬼になるつもりなんてまったくねぇ。まぁ俺が逮捕されて死刑にされるのも時間の問題だけど、今は全身全霊で快楽を味わっていたい。パパを殺した時あじわった強烈な快楽とは別種の物だった。気持ちいいっちゃ気持ちいいんだけど、どうやら男と女を殺す感覚には少し違いがあるらしいと分かった。お勉強になったね僕ちゃん、一つ賢くなったね僕ちゃん、聡明な頭脳が頭蓋の内部に宿ったね僕ちゃん。試しにうつぶせに倒れ伏したママの背中を滅多切りにしてみる。んー死体を刻んでも意味ないね、ちゃんちゃんお仕舞い、にはならず俺の殺人への衝動はまだまだ継続してるから新しい獲物を求めなくちゃならねぇ。新しくかつ最後の獲物であるユリの姿を思い浮かべると涎が垂れてきそうだぜ。骸になったママを死姦してみるか、って思ったけど俺ちゃんネクロフィリアじゃねぇし、そんな変態じゃねぇし、異常者でもねぇし、何て言うかこの世界で唯一俺だけがまともだって自覚がある。パパもママもユリも欺瞞の家族関係を演じるなんてかなりの異常者だ。だから俺が家族ごっこっていう呪縛から解放してやんのさ。あーあ、パパとママはあっけなく昇天しちまった。あの世があるとしたらだけど、ただ物質に還っただけだろう。すべては無意味だ。だとしたらこの快楽すらも塵に等しい代物なのかよ? そうは信じたくねぇな、生きてるって実感がもっともっともっともっともっともっともっともっと欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい。貪欲に死を求める俺ちゃんの歯車のネジ、んでそれを引き抜くと獣じみた僕ちゃんになっちゃう。ってことは空想上の歯車はとてつもない速さで回転し始めるんだ。つぅことはネジは理性の役割を果たしてたってわけかよ。俺ちゃんの本性って獣だったのよ、怪物だったのかよ、化け物だったのかよ。いやいや、俺は一人のちっぽけな人間だ。でも今は、今だけは何でも出来るって全能感が全身にみなぎってる。この感覚は麻薬みてぇなもんで一時的な効果だろう、ってそれくらい分かってるよ俺ちゃんはさぁ。一仕事やり終えて冷静になって我に返った時どう感じるのかが想像出来ねぇでいる。とりあえずママのズボンとパンツをズラすとどでかい尻を露出させてやった。んでもって尻を左右に開いて肛門を露わにさせる。試しにタバコの一本その穴に突っこんでみた。んで火を点けるて供養してやる。坊さんだったら念仏でも唱えてるところだろうか、でも俺は念仏って何を言えば良いのか分からねぇ。いままでありがとうママ、って感謝の気持ちがわき起こると思ったけど、まったくの逆、逆、逆。俺の胸に足元からせり上がって来た感情は悲しみだった、ってのは冗談でこの死体ときたらマジでウケるぜ。何て滑稽な格好でタバコを吸ってやがんだ。肛門から喫煙できちゃうって事はもしかしたらオマンコでも喫煙できちゃうんじゃねぇの、って思ったけどこいつの膣は緩すぎて大して使いもんにならねぇから、タバコも上手く挟めないだろう。屁でもぶっこいてくれれば爆笑できるのにな。ほら、お前らの大好きなコントを演じろよ。家族っていうタイトルのコントをさぁ。まぁそんなこと死体に言ってみても仕方ねぇけどさ。手を合わせて合掌、ってな感じで悪ふざけしてみる。当然のようにママは何の反応も示さねぇ。つまんねぇの、あっけないの、下らねぇの。殺人の快感なんてこんなもんだったのか。一瞬の快楽だったのか。でもでもでもでもでもでもでもでもどうでも良い奴らを殺しただけであの快感だ、妹を殺したらどれだけの刺激が得られるんだろう。刺激、刺激、刺激、生き続ける限り人間ってのはそれを求める哀れな生き物なのさ。小さな幸せで満足だなんて欺瞞だ、人間ってのはさ快感を求めるために生まれて来た存在なんだ、ってお勉強をまったくしてこなかった俺ちゃんですら理解できちゃう。けどけどけどけどけどけどけどけど今の俺にとってユリも大した存在じゃねぇからパパとママを殺した時と同程度の快感しか得られねぇんじゃねぇの? それって何だか最低最悪じゃね。殺人が最高の刺激だとしたら地上にある快楽も大したことがねぇな、って思っちゃう。じゃあユリを殺すのは止めとくか、家族ごっこを崩壊させるって目的は両親の死により八割がた果たせた気がする。ユリは生かしておこうか、その方が悲しみに打ちひしがれる妹の姿をじっくりと鑑賞できるかもしれねぇ。いやいやユリを殺す時の感触を想像すると、俺は歯止めが効かなくなってくる。当初の予定通りユリも殺すことにした。じゃあ一体どんな殺し方をしたら一番楽しめるんだろう、ってこれじゃあ俺ちゃんただの快楽殺人鬼と変わらねぇじゃん。勘違いしては困る、俺ちゃんの中にいるもう一人の俺ちゃん、俺は理性を持った獣なんだ、って脳内おしゃべりして一人お遊戯。んでもって肛門のタバコは半分ほど燃えて、灰が尻の辺りで桜の花びらみてぇに舞ってる。あれー俺ちゃんのママってもしかして灰皿だったのぉー? まぁこいつにはそれぐらいの価値しかないって初めから分かってたんだけどね。それこそガキの頃から、いや赤ん坊の頃から、いやいや胎児の頃から、いやいやいや精子の時から、いやいやいやいやパパの金玉の中にいる時から。血のこびり付いたナイフを舐めたらイカした映画のワンシーンだけど、そんなことはしねぇ、血液の味なんてどうでもいいのさ。でも好奇心に負けて試しに舐めてみた。苦い、てのが率直な感想。んで残った血をママの服で拭いてナイフを綺麗にすると刀身に自分の顔を映しだした。とっても歪んでてとっても変な顔でとっても不細工だね。まぁどんな美男子だろうが美女だろうがナイフに映った顔なんて歪んじゃうんだけどね。魔法のナイフが欲しい、顔を映しても歪まずに血を浴びてもすべて流れ落ちて自動的に綺麗になるみてぇな魔法のナイフがさ。そんなもん何処にも売ってねぇか、空想上の産物だね。さてさて、次は最後の獲物を求めにユリの部屋に行くかねぇ、って床に胡坐をかきながら考えてた。すると何処からかバロが現れてママの元へ歩いて行ってあの雌豚の頬を舐めてる。この愛猫こそが本当の意味で神秘的な存在なのかもしれねぇな、って思っちゃう僕ちゃんはロマンチスト過ぎるんだろうか。バロ、ママが死んで悲しいのか? 死んだって認識してんのか? もし仮に俺が死んだら涙を流してくれんのか? 愛猫はママから興味を失ったのか窓辺に飛び乗ると、日光浴を始めた。こいつは何も気にしちゃいねぇのか。つくづくマイペースな性格の猫だなって感想を抱く。猫を飼うのはバロが初めてだから分からねぇけど他の猫ちゃんたちも同じような性格をしてんのかねぇ。いやいや猫にもそれぞれ性格に違いがあるハズだ。気性が荒い、穏やか、臆病、などなどその猫によって性格は違うだろう、人間と同じようにね。猫の数だけ個性があるハズだ。じゃあバロは特別マイペースな性格なのかもしれねぇな。俺ちゃんの愛する猫ちゃん、見てるだけで幸福になれる生き物、癒しの存在。俺はこんな掛けがえの無い存在を絶対に守りてぇと強く思ったね。バロが死んだら俺は号泣して途方に暮れるだろう、そんな状態になるって容易に想像できる。じゃあユリが死んだら、ユリをこの手で殺したら、ユリの身体から生を剥奪したらどんな気持ちになるだろう。少しの悲しみもわき起こらねぇのかな、それじゃあ俺ちゃんって人間じゃねぇじゃん。鬼畜の所業じゃん、血の代わりに琥珀色の液体が流れてるんじゃねぇの? 試しに手首を切って自分の血液の色を確かめてみても良いと思ったけど、何せ俺は痛いのが苦手でね。他人の痛みには鈍感だけど、自分の痛みには敏感なのさ。そもそも俺はやっぱり血の通った人間だ、だって愛猫の死を想像して悲しむなんて優しい心を持ってねぇと出来ねぇよ。じゃあ他の生き物が死んだら俺は悲しむのか、どうなのか、実際にその時になってみねぇとそれは分からねぇな。んでもって部屋を出てユリの元へ行こうとした時に突然脳内に閃きみてぇなもんが舞い降りて来た。それはこの世の仕組みを解明したかのような閃きだ。んで俺は、おクラシックやお文学だのいう、お芸術が大嫌い。指しゃぶり脳みそ指先、つまりだ読むというより聴くというより、脳の真ん中にキメるってことだ。お前もそれをしろよ? 世にあふれている笑顔人間が嫌いなのさ、俺はええ、僕嘘もお世辞も軽々しく口にできますよ、あなたの笑顔はとても美しいです、ってね。だから俺が壊してやるのさ……本質を見せろよ。まぁそれは使い捨てて汚物の付着したトイレットペーパー欠片くらいどうでもいいから置いておけ。つまりは他の話のほうが本質的か、と聞かれたら実は違う。だから神の目的は人間を成長させることではなく、俺のような悪魔じみた豚を作るため。つまり枝分かれした宇宙、その先にはまた宇宙があって、別の生態系を模した地球のようなちがう名前の天体が存在する。その先にはまた無数の宇宙が、鏡合わせに存在している。だが宇宙というアレの呼び方は薄汚い。そして回転、けれどこれは死に近づく。んで、本質は性欲で見ろ。んでミロは美味い。甘いものキメルる。それがまた黒宇宙。本質は黒が純粋で、白がゲロ。他人の不幸笑うことは一応許されている神的な彼らによって。まあつまり片足で立つなってことだよ、人間代表の俺。ケツが痛い、まぁ尻という言葉はさもお上品だこと。そして俺は結局殺す。なんで? それはつまり俺は神について知ってしまった。この場合はまぁ仮名だ。つまりは呼び名は神でも仏でも〝ウンコ〟でも良いわけ。神は慈悲深いわけじゃない。ただ規則的なだけだ。意味もなく自殺するのと、蟻を殺すのどっちが罪なんだ? 両方同じ命じゃないかよ? だから俺が死ぬのなんて、蟻が一匹踏み潰されるのとなんら違いはないのさ。絶望のピンク白カーテン薄汚れ便器ミルク湿気、んで脳剥離、思考スープを召し上がれ。神は殺人鬼。世界に愛想を尽かして殺戮する。パラドックスフルーツ。唾液まみれアゴ食し、骨砕け、女、銃、鼻、毛、心、舐めるあぁぁだぁぁぁぁぁぁぁぁ! そしてママは言った。『暖かくして死になさいね』これが俺の求めて止まなかった垢まみれの母性。人生って一瞬で狂うんだな。まぁ、お互いの文句はトイレに流そうじゃないか? この世界に、天国も地獄もすべてつまってる。神すら何かに創造された存在。いつ造物主が一人だけだと言った? 愚かな人間、愚かな神、愚かな悪魔。地球ってのは宇宙の便所だろ。拒否は行き止まりではない拒否は始まりでもある。人間の進化自体、神にとってイレギュラーなのかね? 耳たぶを撫でるようにして気色悪い音色が、耳、洞窟、内側を湿らせながら入り込み、鼓膜やぶれ、快感、回転式、自殺、生クリーム! 腐った天使、殺し全裸、悪魔、注入言語、身体溶け、んで天体、規則性ゆらめき排泄きらめき美しいメタリック蝿動き道化気どり政治家金舐め、笑顔女、殺す殺す食べる、唾液まきちらし、渦巻き月濾され、陽光、糞、眼球、血液たれ流し、指先枝わかれ。うるさいうるさい! 言葉煩い! 死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! ネジ? あぁぁぁぁぅぅぅぁああああ? そして数秒進んで、また肥溜めに脳みそが浸る。神は人間をモルモットにして実験をしてる。正しい答えを導きだすのが凡人、んで独自の答えに辿りつくのが天才。他人を軽々しく傷つけられればもっと簡単に生きられるのかよぉぉぉぉ? いま俺らのいる世界が理不尽で残酷なのは、この世界を創った神が理不尽で残酷なため。いわば世界は既に二度想像され、神は一度殺された。人間の手によってな。規則性を規則性が規則性なんだ規則性をさぁぁぁ規則性だけがぁぁぁぁぁぁ! 生まれ変わったら物質になりたい。天国ってのは退屈で地獄ってのは楽しい。何事にもコツがあるんだよ、生きることにもな。女は軽蔑してないが、恋愛は軽蔑してる。人間には本当の善人はいる。でもなぁぁぁぁぁお前ら善人は与えて殺すんだ! 罪には罰を、罰には仕返しを……。ねぇまだ俺理性的だろ? 馬鹿と天才は高いところが好き。殺せッェ。俺をころぅ? そしてまた俺は理性的だぜ。ウイスキーを点滴してくれ。地球のぬいぐるみ。わたし嘘つく男って大嫌いなのよ、俺は、わたし嘘つく男って大嫌いなのよっ……て言う女が嫌い。脳にオムツ、思考漏れ防止。んで、オレらの苦悩は金持ちの暇つぶしか? サンプル人間。俺ぁぁああ! 俺は男にも女にも厳しいが、猫には優しい。ユリよぉ……お前は綺麗な心を持っている。そんなお前を俺が肯定してやろう。つまりこの俺は僕とアレそして自己陶酔症候群を患っている。惑星ビリヤードぁうぁああああぁあ。汚い言葉を吐く俺を、誰か今すぐ殺して息の根を止めてくれぇぇぇぇぇええ! 太陽を月が覆い隠す日食ってあるじゃん? あんたら創造主はさ、月が太陽を食っちまうように、人間を食っちまうんだな。んでもって文字を眼球にぶちこみ、文字トリップ! 鈍い人間豚どもの薄汚れた言葉を聞くな! 見るな! 摂取するな! だから! お前らは俺の精液を口径でキメな。あぁぁぁ何で俺は生き物を傷つけるような真似をしてしまうんだ? うるさい! お前が上手く乗れ……俺は悪くない。言葉は何者なんだ? 声が聞こえる指先で触れれば壊れそうな音色にも似た。神を殺すと、その神に取って代われる。ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ! ほんとにもう言葉がうるさいんだ。いま液晶、七色的、海を舐める俺を、ニセ俺が見てる。そして人間豚のセリフ引用。『その言葉は君たちにとって数十年間生きて辿り着いた真実なんだろう。けれど個々の存在によって生の法則は違うんだよ……。恥を捨てれば死ぬまで可能性はあるんだ』ゲロまみれ言葉染み渡り、全身汚され、骨溶け。んで俺ら青光り。だから俺は〝んでっ〟って言葉つかい過ぎじゃね? 『んで、ほんとのとこ結局オレはなにも分かっちゃいないのさ』というVelvet Undergroundのファーストアルバムに埋め込まれた曲の歌詞を引用。のしかかり宇宙。地球ごと繊細心つぶれ、散って星屑。んで、また循環して初めから地球と、ついでに人間できる。結局人間なんて地球の付属物なんだ。なんだとウルサイ、殺すぞ。神がこの言葉囁き。破壊的な意見だなそれは。俺は神に銃口を向ける。なぁ戻ったぜ! いま理性、戻ったぜぇぇぇぇえ! ようやく戻ったぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい! ユリの部屋に行くあいだに豪雨みてぇねい俺ちゃんの脳内に様々な閃きが降りて来た。そうか、創造主はいるのか。だったら人間は死んだら終わりってわけでもねぇのかもしれねぇ。あの世ってものがあってパパとママの魂はそこに向かって昇天しちまったのかもしれねぇ。殺人を行う前だったらバカげた考えだと思っていただろうが、皮肉にも両親を殺したことにより悟りめいたものを得ちまった俺はその考えを一笑に伏せねぇでいる。さぁ最後の獲物がいるであろうユリの部屋のドアを開けよう。んでもってユリの部屋に俺ちゃん参上参上、見参見参。妹は窓の外を眺めてる。「ユリ」「お兄ちゃん、今日は晴れてるね」窓の方に身体を向けたままそう言うユリ。俺はユリにそっと近づくとその華奢な身体に自分の身体を押しつけた。そしてナイフを彼女の背中に刺しこむ。傷口から血が出て白いシャツを深紅に染める。そしてユリは床に転がった。「痛い痛い痛い痛いっ!」血だまりの中でもがく妹の姿はまるで半身のつぶれた死にかけの蚊みてぇだ。ユリの頬を伝った涙は宝石などよりもよっぽど価値がある。死に損ねユリが激痛に叫ぶ。美しい美しい美しい美しい美しい美しい。そんな言葉が俺の思考を駆けめぐる。ユリの悲鳴は、いままで聴いたどんな曲よりも美しかった。空間に広がる音色がやまびこのように音の発生源に跳ね返ってくると、その中心にいる俺ちゃんの耳に波のようにゆれて入り込み、鼓膜を湿らせる。俺は空いたほうの手を、無意識に開閉させていた。重力から解放されたかのように意識は宇宙に飛び、宇宙空間と同じく息ができなくなる。あとわずかで窒息してしまうかのような、舌から股間までがゆるやかに溶けて混ざり合ってしまうかのような、そんな感覚に襲われる。どんな者にも創造できないであろう曲に鳥肌が立って、握りしめていたナイフを取り落としてしまう。あと少しで世界に一つしかないこのCDは停止してしまうので、出来るだけ長くこの音色を味わうためにトドメは刺さないでおいた。「何……で?」苦痛に歪むユリが涙を流しながら俺を見上げてくる。ユリの背中から流れでた血液は波紋を描くように床に広がってく。おびただしい量の血液だ、これは致死量だろう。虐殺で意識が宇宙にぶっ飛べる、キメろキメろキメろ。殺人により俺の意識が宇宙にシフト、シフト、シフト。お前の苦痛に歪んだ表情は最高だぜ、世界で唯一の血の繋がった妹よ。まるでナイフと俺の手が混ざり合って同化し、肉が裂ける感触が脳に直接つたわって来るみてぇだった。ああ、酷く神秘的な禁断の儀式、ユリの苦痛に歪んだお顔。人を手にかけることによって俺は強烈な生の実感を得たのかもしれねぇ。ぶっ飛べ! そしてユリが完全に動かなくなるまで大した時間は掛からなかった。死んだんだ、俺のこのナイフによって命を身体から剥離されたんだ。すべての家族を殺した俺は一仕事やり終えた気分だった。八時間の肉体労働で汗だくになった後で炭酸飲料を飲んだ時みてぇな爽快な気分だ。妹の死体を凝視する。お前の魂は天に召されたんだぞ、あの世で幸せにな、この地上にあるありとあらゆる苦痛から解放してやったんだ、後はお前次第だ。今どんな気分だユリ、最高の気分か、悲しいのか、嬉しいのか、それとも別の感情を抱いてんのか、それは俺には分からねぇ。でもでもでもでもでもでもでもでもあの世でパパとママと下らねぇ家族ごっこを演じてないことを祈る他ねぇ。歪な家族関係から完全に開放させてやったんだ、次生まれ変わる時はもっとマトモな両親の元に生まれろよ。じゃないと殺した甲斐がないってもんだ。ユリちゃんの来世を心配するなんて何て優しいお兄ちゃんなんだろう俺ちゃんは。んで俺は数歩後ずさりして壁に背中をあずける。そりゃ生きるのが本質かどうかは分からねぇ、だけど快感は本物だろ。あれは認識を上昇させる。そしてそのまま身を沈める、と俺の両目から弾丸が転げ落ちた幻覚が見えた気がした。しちゃったんだ。この一家で生き残ってんのはこの俺ちゃんだけだ。これから先の人生がどうなろうと自ら命を絶つことはない、っていう確信がある。生きるのは素晴らしい、ってほど楽観的でもねぇが、自殺したいと願うほど悲観的でもねぇ。楽観主義と悲観主義のあいだを揺れ動いてるってな状態だ。生きてりゃいい事あるかもしれねぇけど、死んでもいい事あるさ。って自殺した人間共に言ってみたい。これは慰めの言葉じゃねぇ、紛れもない事実だ、一つの真理だ。この膨大な宇宙には無数の地球に似た惑星があってそこでは人間に似た生き物が幸福に暮らしてる。そんな奴らに生まれ変わる可能性だって無いわけじゃねぇんだ。自殺したら地獄行きだなんてそんな単純な問題でもねぇだろう。クソ下らねぇスピリチュアルに傾倒した胡散臭いタレントはさ自殺したら地獄行きって言ってるかもしれねぇけど、俺はそんな事は無いと思う。それぞれの人間にはそれぞれの快感がある。幸福なんて他人の尺度じゃ測れねぇんだろうか、それは俺には分からねぇ。でも自分の幸福なら自分の尺度で測れるハズだ。その定規をさ、それぞれの人間が持ってる定規をさ、大切にして生きるべきだと思うんよね。って虐殺を行った俺が考えることじゃねぇか、って思っちゃう。思っちゃうんだ。パパとママとユリは幸福だったんだろうか、あの家族ごっこの先に本当の幸福はあるんだろうか、ユリはあんな猿芝居で良かったんだろうか。いかんねー殺す前に聞いておくべきだったね、俺ちゃんのバカバカ、てへ、語尾に音符マーク付き。青いミルクってのはさ、童貞が発射した精液なのさ、って脳内でうそぶく。俺は童貞じゃねぇから俺の精液はただのミルクなんだけど、童貞の精液には聖なる何かが宿ってるのかもしれねぇ。それは神聖で神秘的で神々しい液体なのかもしれねぇ、つまり聖水ってやつじゃん。まぁ哀れな童貞諸君の性事情は脇に置いておいて、本来の自分に思考を戻そうと思う。俺は家族を殺したことにより、本来のあどけない子供に戻った気がする。つまり殺人によって心が純化されて純粋な精神のガキになっちゃったのかもねん。なんて、ちょっとロマンチスト過ぎるな。まぁあのユリですらそこらの女子校生と変わらなかったとは驚きだぜ。拳銃が欲しい、拳銃が欲しい、すべてを破壊できる俺だけの拳銃が欲しくて欲しくて脳が疼いてる。あれほど殺人で強烈な快感を得たっていうのに脳は貪欲に次の快楽を求めてる。やっぱさ快感にはキリがねぇよ、実際のとこさぁ。俺は室内の様子を眺める。何時も隠しカメラで見てたユリの部屋だ。たまに勝手に入って私物を物色してたけどねん、って注釈付き。俺はご機嫌に鼻歌をうたっちゃう。俺のお気に入りのアニソンの歌だ。二次元の美少女たちで出来たガールズバンドの曲。架空の存在、でもでもでもでも俺にとってはアニメの美少女ってのは現実の女より遥かに生々しく感じたんだ。現実の雌どもとのセックスは下らねぇお遊戯の一種だったな。ユリとのセックスも例外じゃねぇ。んでもって俺ちゃんは娯楽があるからこれから先も生きていけると思った。そんな俺は余りにも人生を楽観視し過ぎてるだけなのかもしれねぇ。そりゃ冷静な頭で考えれば分かるよ、でも感覚的に感覚的によ、俺のこれから先の人生は幸福に満ちてる気がしちゃう。気がしちゃうんだ。概念的な架空のナイフで不幸なんてもんは切り裂いちゃうんだ。そんな強固な精神力を身につけてる俺ちゃんはこれから先も大丈夫だろう。ってまたまた楽観視。そりゃ生きてりゃ自殺したくなる時もあるだろう、って当然知ってんだけどさ。何せこれまでの人生で一度もそんな目に合わなかったもんでね、そのおかげっていうか、そのせいっていうか、俺は常人よりも遥かに楽観的なんだな。骸となった家族の姿を思い浮かべちゃう。パパもママもユリもみんなそれぞれの死に方をしてたな、そういやユリの死体にはなんの悪戯もしてねぇな。まぁ最早する気も起きねぇけどさ。俺は今までの人生について考える。幼少の頃ユリと遊んだ思い出やパパやママに愛されたことなど、俺は恵まれてたのかもしれねぇ。家族関係が崩壊する前は絵に描いたような幸せな人生を歩んでたのかもしれねぇ。俺ちゃんは自分の承認欲求を解消させるために家族を殺した訳じゃねぇ。ただ生きてるって実感が欲しかっただけなんだ。強烈な快感を得て確かに自分がここに存在するっていう確信が欲しかっただけんなんだ。だって何かいつも俺って夢の中にいるみてぇに現実感が限りなく希薄だったらさ。そりゃゲームやアニメや音楽やセックスは楽しかったけどさ、娯楽を堪能した後で虚無感に支配されることもままあったからね。生々しいリアリティ、それだけを俺は何時も何時も欲してた。パパとママとユリを殺すことによってそのリアリティを確かに実感できた。今その余韻に浸ってる。ああ、この感覚がずっと続けばいいのに……。肉体は疲労してるけど思考は冴え渡ってる、ってな状態。んでもって俺ちゃんはこのリアリティが徐々に薄れていってる事実に気づいた。でもでもでもでもでもでもでもでも快感を得るために無害な赤の他人を殺したりなんかしたくねぇから、もう人殺しはこれっきりだろう。じゃあ俺ちゃんはこれから先も広漠とした夢の中を彷徨ってるみてぇな現実感が希薄な状態で生きつづけなくちゃいけねぇのかよ。そんなの絶対にヤダヤダヤダヤダ。確かにユリの死にはこれ以上ないくらいの価値があった。一億円出しても惜しくない快感だった。でもその快感も考えてみれば一瞬のもので、次第に薄れてく快感の余韻はもう少し時間が経てば完全に消えてしまうだろう。じゃあ快感の正体ってまやかしだったの? 小さな幸せを嚙みしめて生きるのが本当の幸福だったの? 前後左右に揺らぐ俺ちゃんの思考。このとき俺ちゃんはちょっとだけ、ほんのちょっとだけ自殺したくなっちゃった。名誉も権力も金もいらねぇから生きてるって実感が欲しい。でも俺の前途は鉄の扉によって閉ざされてるのかよ。いや、どんなに人生を間違えたって踏み外したってやり直しは効くハズじゃね。そうじゃねぇと報われねぇよ。俺の人生なんて形骸だよ、がらんどうだよ、真空だよ、て思っちゃうのは殺戮の余韻が完全に消えかけてるから起きてる感情かもしれねぇ。っていうかそうに違いねぇ。じゃあこれからどうやって生きるべきなのか、俺ちゃん今まさに迷宮を歩いてる最中なのよねん。ふと窓の外に目をやると、青空が広がってた。青い空に、白い雲が溶ける。それは青いミルクだ。そして俺ちゃんは自分のこめかみに人差し指を突きつけて白目を剥くと、架空の透明な銃弾を発射して自殺遊びをした。
"青いミルク6"へのコメント 0件