超短編小説「猫角家の人々」その63

moonkaguya

小説

1,416文字

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地球之犯罪者滅亡派
ドル滅亡派
亜米利加滅亡派

朝鮮悪の幹部たちは、自分たちが表に出るわけにいかない。ちょっと調べられれば、通名を使っているのがばれる。背乗りして、日本人になりすましているのがばれる。だから、リクルートした日本人のシャブ中を専ら、表に出る仕事に使う。シャブ中は、クスリとお小遣い欲しさに、自分の素性を世間に晒すという危険な行為も厭わない。シャブ中を摘発されるリスクすら、シャブ欲しさの連中には目に入らないのだ。

朝鮮悪の幹部は、危険な仕事はリクルートしたシャブ中に押し付ける。そして、馬鹿のシャブ中が、嬉々としてやばい仕事を引き受ける。KやKの周囲の人物への恫喝など、一番損な役回りの仕事を煽てられて引き受ける。「あなたじゃないと、できないよ。」と、滅多に他人から評価された覚えのない中年女は、幹部や工作員仲間から持ち上げられて、舞い上がる。悪い気分ではない。人一倍、自惚れが強く、注目を浴びたい女は、派手に立ち回って、自分が凄いやつだと周囲に認めさせたいのだ。シャブというものは、自分がスーパーマンになったと誤認させるのだ。だが、実際は「テンションが高いだけの馬鹿」なのだ。無能な人間に限って、クスリの力を借りるのだ。米国では、学生の間で「スーパーマンドラッグ」として流行したという。

この非エリートの朝鮮悪メンバーの未来はどうなっているのか?未来はない。朝鮮悪がオヲム事件の本番に踏み切れば、中途半端なジャンキーのメンバーは、邪魔になる。下手に組織の秘密を知っている日本人は、なにを喋るかわからない。しかも、クスリに手を出すような下級人類だ。よって、オヲムの武良井のように消す。オヲム事件の本番ができなかった場合は….ジャンキーたちに罪を押し付けて、幹部は逃亡する。そのために、毎月、お給金とお薬を支給して家畜として飼っているのだ。そういえば、そんなジャンキーの一人が、名古屋辺りで、一昨年、死んだ。死んだというよりもおねだりし過ぎて消されたというべきだろう。

それにしても、一体どれくらいの数の家畜が朝鮮悪組織にリクルートされたろう?工作に失敗したのちも、毎月のお手当を与えて、飼い殺しにしておかねばならない。中には10年以上も飼っている豚も何匹もいる。いや、何十匹か?「維持費」というか、餌代は馬鹿にならない。10年の間に家畜が増えすぎた。とんでもない金額が毎月出ていく。だが、餌を切らすと、豚はブーブー騒ぎだす。今、騒がれてはまずい。最低限の餌の支給で、何とか黙らせる。そんな餌代の経費を統率教会もS禍学会も北朝鮮も面倒を見てはくれない。「自分で稼げ」である。

だから、必死にシャブを売る。だが、シャブのマーケットはおおむね固定化されていて、拡大傾向にはない。しかも、覚醒剤から他の薬物に市場の嗜好が移っていて、混乱がある。あまり、朝鮮カルトばかりが市場を独占すると、893との軋轢も発生する。そこで、毎月の餌代を稼ぎ出すために導入されたのが「保険金殺人」事業なのだ。しかも、シャブ中自身に親族をターゲットにした「コロシ」を仕組ませる。専門チームが動いて、爺さん、婆さんらの命を金に換えるのだ。だが、その唯一と言ってもいい収入減も、Kたちの「急襲」により、頓挫した。Kに保険金殺人事業の存在を指摘されて、組織幹部は絶句した。既に実行した保険金殺人案件は、半ば、暴露され、作戦遂行中だった案件は、頓挫した。朝鮮悪は、収入減を失って、茫然としているのである。(続く)

2023年8月7日公開

© 2023 moonkaguya

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