普遍

髙橋

小説

469文字

つらつらと語る。
試験投稿に近似。

魂の重さは21g。

私の意思も、私の行動も、全てこの笑えるくらい単純な重さ。

でもなんで21gなのかなぁ。

最後の1gって何?気持ち悪。

足の下にあるフォークも、止まない金切り声怒鳴り声も、気持ち悪い。

あー早く終われ早く終われ。

ガチャンと目の前でパスタの入った皿がひっくり返って、私の顎にミートソースの挽肉が付いた。

指先で拭って舌先でちろっと舐める。ふんわりきっちり甘い匂い。普遍に、限りなく近い冷凍食品。きっと、いや間違いなく美味しいはずだ。

私の目はいま磨りガラスだ。

血走った目で拳を握っているのは兄ではない。自分の頭を拳で殴りつけているように見えるのも錯覚だ。

お父さんに似ている男が何かを叫んでいる。黒いスーツ。線香の煙。電話が鳴っている。ぼわんぼわんと反響する音の澱み。蛍光灯の光。白。白い手、瞼、頬。ひっくり返った皿。ミートソース。

魂の重さは21g。

変わらない普遍。

じゃあなんで、隣の家からはカレーの良い匂いがして、子供の笑い声が聞こえるの?

私の魂は21g。

 

みんな平等なんだね。

 

2018年1月7日公開

© 2018 髙橋

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