「人物の ロマネスクが眼目だ。」
織田作之助を師匠と勝手に考えている凡人です。
学生なので、短編が多くなると思われます。
好きな言葉は「狂おしいほど単純に」
<……僕には、花一輪をさえ、ほどよく愛することができません。ほのかな匂いを愛(め)ずるだけでは、とても、がまんができません。突風の如く手折(たお)って、掌にのせて、花びらむしって、それから、もみくちゃにして、たまらなくなって泣いて、唇のあいだに押し込んで、ぐしゃぐしゃに噛んで、吐き出して、下駄でもって踏みにじって、それから、自分で自分をもて余します。自分を殺したく思います。僕は、人間でないのかも知れない。……>(『秋風記』)