ぐんじょうのひかり
閉鎖的な土地の因習により、三十歳になったら死なねばならない男の、三十歳の時の話。 南無金輪際末毘羅経。南無大正三色大権現。 ※第125回文學界新人賞(2020)第四次予選…
幼馴染に恋する女の子の百合です ※性犯罪描写があります。苦手な方はご注意下さい
自己治療の目的でしたが推敲を重ねたために本来の目的は失われました。
特に何があった訳でもないけど、彼は深夜に散歩する。永久に。カタカタと音を立てて、散歩する。どこがカタカタと音をたたているのかは分からないけれど、必ず、彼の歩きにはカタカタと音がする。
(第14話) 駅で内田と別れた依本はぜんぜん呑み足りなかったので、「大葉」の暖簾をくぐった。 いつもの壁際がうまい具合に空いていて、落ち着く場所を確保できたことに満足する。…
霧のせいで全てがぼんやりと私の目に映った
目につくように。カメラを持って、ぐるりと思考ばかりを徘徊させた、ところで
ほらテクスチャの剥がれた外観からはみ出す。これら頑なな痕跡が
古書店で見つけた、宛先不明の手紙。「この子は十三歳になります。そろそろ死ぬべき年です」 大正八年の自殺予告を書き直し
丘を駆け上がると暗がりの中にボンヤリとねじ曲がった柘榴の木が見え、その傍に人影もありました。遠目からでも父だと私は確信して呼んだんです。しかし、父は振り返りもせず、ただ柘榴の傍らで揺れているだけ…
私とミツくんの出会いは、曖昧で原始的だった。
※おもいでむし、と読みます。 【世の中には、人に知られぬ同類が、予想以上にいるのかもしれぬ。しかしみんな自分の分際をわきまえて、天下の往来を歩きなんぞしないのだろう。この虫はほんらい、亡く…
第14話
(第15話) 1冊分を書きあげた依本は内田に送った。 デビュー時には、直接手渡すか、書留で送るかだった。それが今や、メールに添付するだけとくる。レトロな感覚を持つ人間として…
カップルの生活の様子を切り取ってみました
貴女がすべてだから、もうやめにしたいの。
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