ジャンル: 小説 3,031件

  1. キヨ 01 古文って何ですか? 小説

    • 北馬込でフラメンコ
    • 11年前
    • 2,770文字

    キヨ   一   古文って何ですか?   8年ぶりに訪れたわたしの母校に響いていたのは、チャイムの音でも、生徒達がはしゃぐ声でもなかった。金属と金属のぶつかり合う音や何かを削る音。外壁…

  2. 阿武隈川 第一章「弁天山」 青春放浪 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 8,599文字

      僕は福島県の平(いわき市)に生まれた。   父親は猪苗代湖の畔に位置する翁島集落の農家の出身で、定かではないが江戸時代には会津藩の足軽だったという。調べてみると足軽とは一…

  3. B級探偵 異能清春の冒険「安楽亭で安楽な夢を見ろ」 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,458文字

      今日も今日とて安楽亭だ。焼肉だけど廉価版(僕は高価だと思うけどね)のランチだべ。ちなみに安楽亭のランチはどういうわけだか午後5時までやってるのよ。だからさ「安楽亭なんてダセェべよ」…

  4. 自分史入門 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 880文字

      写真は、受講生さんが日記帳から起こしたメモ…なんですが、できれば、これを多少文章化して欲しかった…。ごちゃごちゃ(ある意味芸術的w)していますが、ざっと見ただけで、自分史にまとめる…

  5. 「水男」 妖怪妖 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 698文字

    「水男」 電車は闇の中を疾走する。 武雄は満員電車に乗っている。 武雄はまた終電に乗っている。 車内は我儘な人間たちで満ちている。 武雄は出入り口ドア近くに立っている。 電車の出入り口は外界への…

  6. 「針男」 妖怪妖 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 502文字

    武夫は街灯の少ない暗い道を歩いている。 遅くなってしまった。もう午前0時を過ぎている。 終電には間に合ったが、終電は、自宅ひと駅手前の駅が終着駅なので歩いている。 明日はいつもより早く出社しなけ…

  7. 哀愁の池袋に雨がふるのだった…って椎名誠か? 青春放浪 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 5,479文字

    1   「ふふんふんふんふん…と」岩橋は何が楽しいのか競馬新聞を鞄に入れたり自席のお片づけをしている。いい子である。   「ああやだなあ・・・早く帰りたいよ」僕が…

  8. B級探偵 異能清春の冒険「遥かなる牛すじフライ麺」 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 10,834文字

    鎌ヶ谷大仏駅前の「嵐」という中華料理屋の前にランチメニューが出ていて、”牛すじフライ麺”という料理名に目が止まった。なんじゃこりゃ? 牛すじ肉をフライにしてラーメンか何かの上に乗せてある? なん…

  9. 「上落合ワンルームマンションの来客」 妖怪妖 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 3,077文字

    1.   僕は神奈川県の大和市の実家から独立することになりました。このとき僕は24歳でした・・・が、どうも22歳から24歳のころってフリーライターさんの依頼で写真撮影したりスポーツ紙の…

  10. 町田に行きたくなる話 青春放浪 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 755文字

    町田に行きたくなった。明日は林間の実家に帰って母親の病院に付き合わなきゃならないからちょうどいいかな?   福島の郡山で立ち上げた父親の会社がたった3年で倒産したのは僕が20歳のとき。…

  11. 愛国探偵 異能清春 愛国探偵 異能清春 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 2,384文字

    *   赤石千尋は話し始めた。愛国探偵は千尋の天然パンティ(陰毛)が気になってしかたがない。 「私の家は呪われているんです…」 「え、はあ、そうですか」愛国探偵は千尋の天然…

  12. 愛国探偵 異能清春 愛国探偵 異能清春 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 2,170文字

    Nテレ女性アナの殺人事件「Nテレアナ・マーダーケース」が迷宮入りになってから愛国探偵は次なる事件に興味を持った。全米を揺るがすスキャンダル事件「アンナさん殺人事件:アンナ・マーダーケース」である…

  13. 今一亭 壱の巻 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,309文字

    以前から気になっていたんだ。鎌ケ谷のはずれにある「今一亭」という変な名前の店。看板には”割烹”なる文字があり、店の外にはランチメニューとかなんとか定食といった看板が出ていないので、果たして割烹で…

  14. 伊豆の踊り行 無職紀行 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 6,530文字

    1.   2007年の4月2日と3日の土日に伊豆の堂ヶ島まで旅行した。義母の7回忌を兼ねて家族旅行したのだ。兼ねて旅行ちゅうのも変だが、ナマコの家族が言うのだからしかたがない。弔い旅行…

  15. 何故死 小説

    • 渡海 小波津
    • 11年前
    • 547文字

    新聞記事より「世間の心が離れているのを最近感じている」という作業現場の声を受けて

  16. 哲学的な、余りにSF的なゾンビ論証 小説

    • 渡海 小波津
    • 11年前
    • 3,743文字

    哲学の死は訪れるのだろうか

  17. 日の塵「歴史は市民によって作られる」 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 2,003文字

    ■年を重ねると歴史に興味を持つようになります。それは無意識に自分が歩んできた半生と対比させようとするからではないかと僕は考えています。歴史の本を読んで、自分だったらこうしたのではないか? なんて…

  18. 「独立愚連隊西へ」 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 965文字

    「ある日、ふと気がついたら周囲の人達がみな西日本に引っ越しているんですよ」とチャンピオンダイジェスト社の吉田さんが言った。 チャンピオンダイジェスト社は海外から伝書鳩を輸入して販売している会社だ…