ウィングス

山谷感人

エセー

1,072文字

 私もムービーみたい。

 ウィングスの名作『バンド・オン・ザ・ラン』発表から五十周年らしく、ライヴツアーを含めたムービー公開のハナシを聞いた。素晴らしい。是非、観てみたいが、こう云うのは都会でしかやらず辺鄙な田舎町滞在の私は羨ましい、しか非ず。
 ウィングスと云えば御承知の通りビートルズ解散後、ソロを一旦は挟みポール・マッカートニーが造ったバンドである。二十八歳でビートルズは辞めたからなる三十ニ歳のドキュメンタリーになる。
 私は後追いだが、ビートルズ、内山田洋とクール・ファイブ、吉田拓郎からミュージックに目覚め、そもそもヒッピーである本来の父の血が濃く流れている為、リアルタイムでは無いが後期ビートルズを幼心に所謂、退廃さ、を感じロックに目覚めた。十二歳くらいか。完全にジョン・レノンよりポール派である。
 結句、ジョンはワンパターンの感覚が多いがポールは多彩だと感じた。ジョージに関しては子分としか聴いていなかったが後々、ソロになってからの作品はもの凄くファンである。リンゴスター? 一等の大ファンである。あのドラムのループは誰も叩けないだろう。
 ウィングスが出来た時、無論、ポールのワンマンバンドであっただろう。メンバーもコロコロ代わっているし。だが然し、バンドとしてツアーを廻ったのは往時のビートルズファンとしては狂喜するしかないだろう。ジョンやジョージもライヴしたが、お決まりの「ギターはゲストのエリッククラプトン!」が常であった。最早、ジョイントでバンドでは非ず。
 だが然し、矢張りワンマンバンドの弊害でポールの色が出過ぎている感じは否めない。多分、ムービーでも彼が九割は写っているのだろう、私は観れないが。
 ビートルズの時のようにジョンいるし、子分だけど才能はあるジョージいるし、リンゴも、いつもニコニコだけれども元々、スラム育ちのチンピラで怖いし……みたいな緊張感でパフォーマンスは無くなっていたかも、識れぬ。要は考え方は人、それぞれな故。
 追記・私が好きなポールの逸話は日本公演の時、空港で大麻所持で捕まり無論、ショーは完全にキャンセル、小菅に二週間くらい入っていた時、囚人も流石に判るから「イエスタディを聞かせてよ」 に対し朗々と監獄内で唄い「皆と仲良く心を共感が出来た」である。素敵な風景だ。素晴らしい。
 然し英国に帰宅した後、ジャップが! と揶揄するような歌詞を書いている。
 私が産まれた頃のハナシでリアルタイムでは無いし当然、私はポールの大ファンでライヴにも三回、行っている。
 ウィングスは上記の流れでちょいファンだがムービーは私レヴェルで大作、成功するのを祈っている。
 

2024年10月3日公開

© 2024 山谷感人

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