とても面白かった。
4日目の章でりり子の推理が始まってしまったが、これは間違った推理だと思われるのでスルー。
わたしは一連の犯人はW少年と推理する。
W少年は学級委員体質で大人に気に入られようとするこどもとして繰り返し描かれたいた。
しかし冒頭の日本の事件のように、W少年は実は大人になれない病気の人間だったのだと予想する。
アメリカではこどもに対する行動制限は強いので、Wは苦労して育ち、その結果この教団に入った。信仰により自己認識は大人の身体になったためだ。
しかし自己認識が変わっても、教団内での扱われ方はこどもだったためWは教団への復讐を考えるようになる。
足がない人に合わせたストーリーがあるのに、Wには境遇に合わせたストーリーがなかったためだ。
最初に殺されたデントがこどものリストを作る際、Wの年齢に気づいたところから殺人が始まる。
殺人が始まったあとは調査団を全滅させ、教団の自滅を目指して殺人を繰り返した。
Wは学級委員的なこどもと見做されているため殺人現場の門番など、管理者側の立場に自然となる。そのため密室などの犯行時、Wにとっては密室になっていなかった。
うーーん。
自信はないです。
ただ、W少年がこれなら、冒頭の日本の事件が過剰に早足なところも説明つくかなと。
りり子が犯人は校長って言ったのに推理ではそれを言わなかったり、007の真似事で呼ぶにはWでMじゃなかったり、と謎はまだまだいっぱいあるのでWが当たってたとしても全然だなぁ。
Qはクイァ、Wはウーマンで、まぁその役割で幹部の相手させられてたんじゃないかなとか、そういう当てずっぽうがないわけではないですが……
どういうわけかりり子は生きていて、死んだと思った認識があっただけor死んでしまったけど、主人公はりり子が生き返った妄想にとりつかれながら日本に帰る、というラストだと思います。
2023年2月20日公開 2023-02-20T13:29:23+09:00 2023-02-20T13:29:23+09:00
これは名探偵破滅派『名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件』の応募作品です。
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