小便をするために8階までエスカレーターで

猫が眠る

エセー

161文字

僕と恋人は小便をするためにデパートのエスカレーターを上っていった。エスカレーターは交差して向こうへ進んだかと思えば、こちらへと進んだ。それを7回ほど繰り返して、我々は8階へ着いた。僕と恋人は小便をするために別れた。僕は小便をした。エスカレーターは動き続けている。恋人もトイレから戻ってきた。エスカレーターは動き続けている。

2020年11月26日公開

© 2020 猫が眠る

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