破滅派の高橋氏から、これは春の便りだろう、破滅派・探偵用の作品を頂いた。
私は貫井徳郎のファンである。幕末から令和までの、モデルは八丈島だろう人間模様、歴史を紡いだ『邯鄲の島、遥かなり』は愉快に読んだし、タイトルは忘れたが、監禁された人が愛猫を食べ生き延びて復讐を始める、なる作品は往時、黒猫と暮らしていた故、嗚咽した。猫もニャーとジェントリーウィープしていた。タイトルを忘れるのは、私は最早、八年くらい書籍を購入していないからだ。図書館で「良いな」と思った書き手の本を全読みするからいちいちタイトルは憶えない事が多数。但し地方都市な故、在庫は少ない。
今回の貫井徳郎作品は規定枚数までは読んで、なるほどと推理しているが、未だ期日に刻があり温存している。是非、皆さんと探偵ごっこがしたいモノだ。
その間、私の宿命なのだろう、スマホは盗まれてネットニュースになるわ、ルンペルの男色から狙われるわ等で多難であった。人間、艱苦は無論、それぞれ有る。だが然し最近、私には連続に来るな……の感慨は無きにしも非ず。スマホ事件なぞ、事実として一緒に探して昏れた老人が犯人、九里、離れた箇所まで持っていかれたの劇画的なユーモアである。コレはしっかり書くしかない。なんだかんだ云って人生が荒いのはエセの端くれとして、或る意味、天の采配でしかないと感じている。
こないだ、図書館に何も読みたいのがなかった故、適当に阿川佐和子の『強父論』を借りた。全くファンでは無いが美人だとは思う。その内容で阿川佐和子は如何に父の阿川弘之に理不尽な躾を受けていたか、を書いていた。所謂、海軍式。まあ阿川弘之の作品自体がそうだ。たが然し、阿川佐和子が職を得たのは父のお陰だとキチンと明記してあった。まあ檀ふみとかもさふだ。檀一雄なんて「ちょい散策して来る」で一年、居なくなるキャラだ。
結句、昔の作家は自分の事しか考えてないが、家族の為にはイビった後にご褒美やるわ、のパターンが多い。まあコレも確かな天の采配だ。
尾崎一雄も含め、阿川弘之、檀一雄など何故か志賀直哉の子分には荒くれが多いのも小説の神に抗い天から認められたい衝動としか思えない。
もう一度、云う。たかがスマホ、ルンペルストーカーに狙われているだが、私は抗う必要がなく動けよ、なる使命を常に得ている。
また逢おう。
大猫 投稿者 | 2024-05-28 17:36
山谷先生
スマホの一件では大変でしたね。ニュースにもなって。
一緒に探してくれた爺さんが犯人だったって、笑えない顛末で、でも、いかにも山谷先生が遭遇しそうな苦難だなあと感慨深いものがあります。
男色のルンペンは初耳です。今度お聞かせください。
それでは名探偵破滅派にてお待ちしています。
山谷感人 投稿者 | 2024-05-28 18:38
コメント、有難うございます。まあ今まで二十五年くらい自由にヒッピー、ヒモ生活して来て、人生の借財を返すみたいな宿命には抗えません。
幸い、大猫先生とは仲良くさせて頂いている故、また僕が泥酔手前でテレフォンした時は、宜しく御願い致します。