超短編小説「猫角家の人々」その75
だが、朱里さんのレイプ被害の告発は、見事なまでにブロックされる。朱里さんは、告発をすることで、この日本という国の救いがたい「病巣」を目撃したであろう。彼女は、警察の事情聴取で、警察官の言葉の暴力によって追及を諦めるよう誘導された。示談とするよう勧められた。
「事件として捜査するのは難しい」「この業界で働けなくなる」 と警察官は何度も朱里さんを脅した。被害届の提出を諦めるよう勧めた。その時点で、既に、安倍一味の介入が始まっていたのだ。朱里さんは、それでも諦めなかった。この国は、法治国家ではない。背乗りした朝鮮悪が支配する人治国家である。いや、支配しているのは人ではない。人間のクズだ。
警察は、安倍総理の意向で無駄口の逮捕を取りやめたことを追及されるのを恐れた。この類の事件では、ひたすら沈黙を守るのが得策だ。警視庁刑事部長が、安倍の鶴の一声で逮捕状執行を止めたと分かれば、警察は国民から集中砲火を浴びせられる。メディアの取材に対して、警視庁は、「準強姦被害の逮捕状もみ消しはあり得ない」と回答して、追及を遮断した。国民を守る立場の警察が、実は、強姦魔の味方だったのだ。もっとも、そんなことは、常識の範疇であるが。
安倍も自分が警察トップへの指示をしたと詮索されるのを恐れた。盛り友疑惑、加計疑惑に、準強姦疑惑まで加わったのでは、たまったものではない。クスリを使って朱里さんを強姦した無駄口は、フェイスブックで「法に触れることは一切していない」「精密な調査が行われ、結果として不起訴という結論が出た」とコメントして自分に非がないかのように主張している。そして、FBで声援を受けたとして、感謝の意まで表明している。こんなクズを放置しておいていいのか?この類は、刑務所に放り込んで一生麦飯を食わせるべきだ。
無駄口は、ジャーナリスト志望の朱里さんをDBSテレビに就職させると偽って誘い出したのだ。実に汚い手口を使う「札付き」である。朱里さんの前に一体どれだけの女性たちが、この犯罪者の毒牙に掛かっているのだろうか?無駄口にしてみれば、朱里さんも、他の女性のように泣き寝入りしてくれるはずだったのに。無駄口にも、朱里さんの正義感は、誤算だったのだ。
東京都知事の鯉毛某が、都議選の争点に、この準強姦問題を取り上げるのではないかと期待された。だが、鯉毛とて、大日本会議なる似非右翼の重鎮である。裏社会連合の不利益になることなどするとは思えない。実際に、この問題に触れている形跡はない。
今の日本には、正義が行使されていない。安倍治世の元では、ゴロツキが良い目を見る構造が続いている。だが、朱里さんのような勇気ある告発者の出現が、かならず、この世の中を変えていく。この事件を知った世の女性たちは、決して黙っていない。安倍の「偽善」手口には騙されない。(続く)
75番で終わりです、お読みいただきありがとうございました。
"超短編小説「猫角家の人々」その75"へのコメント 0件