ディスクに収められたライター、濡れた前髪の質量を尋ねる、何者も強風の水禽の頭蓋「手伝ってよ。」抑え込まれた惑星間とやり取りする、にやりと飾る口蓋のそこに 今日の台紙には磔の青い鳥、散々恥を腫らして 窓辺で垂れている。
チロチロと狐火すげなくは仄かに『よるはあらわれる。』郷里に或るてるてる坊主の幽霊屋敷に嵌め込まれた《そのひ》は現場のひかりと注ぎ込まれ[家族]構成とされる。
黒縁の外的に違いなく。情熱的な夜、災いして、愁傷
証拠ない四つ切のいつだって薄暑。あやふやな参拝を睦む
無人兵器のクローンはそう手足を伸ばし、野畑に寝転んで砲を眺めていた気がする。この白樺は区別して扱うべき坂道の用向きを空模様に、預託され膿を出す先向こうの彩色は、壊れたニンゲンの世話をするだけの一日を背に腹に刻み込まれている、水球と淡白な釘を中心に置く。
晒し者と旗を上げ、ぼやけた反省を踏まえて、名ばかりの綿糸に油を注ぐ。アンドロイドもまた眇目と義足を器用にコピーして、己という一個の固体にならざる負えないのが残念で仕方なかった。
たまゆらの戸が開く濤声さらさらと雨具を打つ・苞と鄙賤に限る。
書き足された節日にある戯れ。みすぼらしい仕上がりにたじろぐ障子とアトリエは仮説。ぜんまい仕掛けのジュークボックスが歪んだ声帯から呪いの唄を流している、朱墨に餌を乗せやさぐれた剛腕の中枢、空調は、澄み亘り、風通しのよい化繊は張りがあり、外は晴れやがる、痺れを切れしてはそう。
~冬景~
欠落した記憶を補えるだけの存在にたどり着かないまま癒される
二足歩行の喉笛が慰めるような滑稽な目的地まで如何程の距離か
ショーウインドウに弾き出される雨粒のひとつひとつの物語を培養し
例えるなら芳醇な花祭は間に合わせの本気の恋を望遠でリークする
別席の焦点は合っていない。跳ね上がるおんな。轢かれたおとこ
愛好家の湖岸に布石を投げるなにもかも振り向きざま、通りを考えずに不透明に縫い付ける硝子のカフス、袖口を絎けるそれは。ゆっくりと顔をあげるプラネテリウムの 箱詰めされた水の惑星、生、死・失言。捨てるには名残惜しい幻想たち。禿山の荒野を愛でる、やましいところを撫でさする。じぐざぐな愛馬の骨。
夏至が来る前に自らを省みる。叶わぬ恋に直接鳴り漕ぎ寄せ訛を咎め
姿形が上下するだけ、紺色の若い男の余白を汲む 落丁はつつがなく蛇行している
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