「弥が上にも」と蠢く弾力と渡ってうたって、ふっくらとした真綿の断層は息を切らした、奔放に惹起し、鮮烈に粋る。消え入るようなコンパスは錯覚を刻んだ犠牲者、途を記し伝わってくる、ただ頭が足りないと数字盤の目眩いを抱き 蜃気楼を覗く、あじわいに石畳を漂うそよ風と 響く庭へ、歩行障害の水兵は万物に春霞と昏れ 静まり返る うすい彫刻とステンドガラスの構図を取る、聡明な少年と向かっては遥か 氷雨とさやぐ、てばなしの扇の儚さと護る やわらかな芽吹きであれ うまそうな獣としての幼さ、明かりが灯ったよう勢いをおとした。
オブシディアンの未来へ/思い出そうとするとき。
火影の舞いに伴い流れさる 迷夢へある麗人へと、かぎりなく青それでよく紫に還る。死に損ないのみどりごが色鉛筆で描いた 砂時計の設計図に尊く似て、風来坊の奏楽とともに 見頃を迎える。淡々と叢雲を数え 濡れ羽色の蝶を追い駆ける。てのひらの歪に落ちた、君の瞳に寄せた夜葬華は枯れてなお名を呼んで、白蛇と管を巻く、ミズタマ、騙したように膨らんでしまった、川の流れに逆らえず。死んだものどものメロディが聞こえないか。うるわしき展示物は陰暦に 浸透しただけの女が識る、異臭を放つ果実調理師による容姿とあり、暗澹と退廃に指切りした正淡彩、苹果と锈、ちかく無心にほおばる。
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