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先日、旧友が死んだ。17歳だった。彼が遺した詩を公にするのは、友として重要かつ崇高な行為であると信じる。

タグ: #実験的 #散文詩 #純文学 #絶筆 #自由詩 #遺書 #遺筆

662文字

「指にダイヤを嵌めてても、心はいつでもエメラルド」

「西洋人の前に出ても恥ずかしくないレディーにおなり!」

「……酒とバカの日々」

「しらばっくれるな! 白樺派!」

「負け犬健康ランドに行こう!」

「ほう、サクセスにアクセスするのか」

「アロハオエ」

「カイマナヒラ」

「ケカリネアウ」

「いちいち四字熟語を使うのは、やめろ!」

「お前は、すっとこどっこいだ! これは胆に銘じておけ!」

「OK」

「キミは土下座も下手だな」

「ギャグ道とは、外すことと見つけたり」

「まさか。この地は、国防上、まったく大事な場所ではない」

「なるほど」

「自殺も……辞さず!」

「なるほど」

「地獄の大人が蘇る。地獄の大人が蘇る」

「パンチラ、横分け、仏のお部屋」

「携帯電話は、携帯するためにあるので、携帯しろ」

「ツクバサン ノボレ ネコ! ネコ! ネコ!」

「あいよ」

「サンバのリズムでレゲエを歌おう!」

「……絶対に、嫌だ」

「浅草や 嘘も吹っ飛ぶ 銀閣寺」

「馬鹿が馬鹿になった馬鹿馬鹿しい理由」

「ハピネスとロンリネス」

「何それ?」

「ハピネスとロンリネス」

「ゴールデン・ハンマー!」

「ゴールデン・スランバー!」

「何それ?」

「一部の妄動主義者と、一部のテンパイ主義者が不穏な動きをとっていますよ」

「私、妊婦のアウトロー」

「地球一周しろやあ!」

「え? ……群雄は、割拠したのか?」

「正常に戻ると確約いたします」

「駄目だ! 信用ならぬ!」

「そりゃあ、ひどいな」

「知人にナンパされました」

「つらいな」

「アロハオエ」

「カイマナヒラ」

「ケカリネアウ」

「諦めないでくれ! 俺だって、トイレで、ワリカンで、パープーさ」

© 2021 ヘルスメイク前健 ( 2021年12月20日公開

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