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もう我らさまようまいと

佐藤宏

バイロン卿の So We'll Go No More A-Roving を訳しました。上手な英語で詠めば、はっと息をのむほど怪しい魅力のある作風だと思います。

タグ: #訳詩.英詩

460文字

もう我らさまようまいと

更けゆく夜に

胸はいまだに高鳴るとしても

月はいまだに輝くとしても

 

鞘の錆びても刀は残り

胸の裂けても魂もまた

息づく胸の止まりもすれば

愛もようやく安らぐろうに

 

夜こそ愛を育むとても

朝はすぐにもおとなうとても

もう我らさまようまいと

月の光に

 

 

 

So we’ll go no more a-roving

So late into the night,

Though the heart be still as loving,

And the moon be still as bright.

For the sword outwears its sheath,

And the soul outwears the breast,

And the heart must pause to breathe,

And love itself have rest.

Though the night was made for loving,

And the day returns too soon,

Yet we’ll go no more a-roving

By the light of the moon.

© 2021 佐藤宏 ( 2021年4月16日公開

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