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「その後」の詩 三篇
長い詩を書いているのでおたのしみに
03

タグ: #童話 #自由詩

464文字

配管工マリオの死  Dickinson-flavored

 

私が降り立ったその土地に

私は動き回る

私の前の栗色の彼

私たちの接触

彼からしみ込んでくる冷と熱

彼の目と

私の目

崩落していく感覚

接触がもたらすことの意味

を思いながら解体されていく肉体と魂

の感覚

 

 

 イカちゃんの死

 

ぼくは死んだ

少しムチャをしてしまった前線への復帰だった

置かれていたスプラローラーコラボの縦振りから88.7

そしてスプリンクラーの飛沫から20

ぼくは思う

あなたは少しムチャだったと思うかもしれないが

だいぶムチャだったんじゃないかと

冷静にイカランプとマップ見てたら分かったはず

いつまで経っても反省をしないあなた

何もせずに溶けていく兄弟たち

あなたは今日もぼくを殺すね

そしてあまりムチャはしないように

あなたは生きていくんだ

 

 

 花藤の死

 

花藤は死んだ

「花藤、お前が飛び降りたらファミコン版マリオが落下死したときの

あの効果音を現場で思いっきり鳴らしてやる」

と述べた川島も死んだ

ああ ぼくは死ぬ

君を愛していたぼくは死ぬ

© 2024 ほろほろ落花生 ( 2024年10月19日公開

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