星あかりと手を繋いだ やわらかな風が目に見えて失った朝が
またゆくてを塞ぐ 干渉を嫌い 薄明かりに折り重なるとき
油膜の切れた街の灯が うとさを目の当たりに置いて飛沫を残した
貪るように謳うか
まさにほろほろと崩れ、
身に問われる
歩いていきたい
呼びかけにも応じずに、恍惚と空をゆく、私を、私自身と びくともしない大声をかかげ、壊れていく快感に憧れている。塞がれた眼球が、丸まった置物の如く 慣らすよう史上と蔓延る
水を 吸う。域を 剥いた。そら――
西も東も わからないから ぽつぽつと消えていく
身を裂かれた半身は錨が落ちている。透き通ったしじまに夢想する木漏れ日だの 抱えながら。見下ろしている自分を、またやさしく、犯しては殺していく自分自身が。壊れていくさまを、正しくこの目に焼き付けたから。細めの席に座り はばたきを修正するに 対し 雨のなか駆け出していった小さき者や、薄く心地よい水晶の伴奏とはじめるもの。手を伸ばせば届きそうでも 花が咲き乱れていく、わたしは その半分を望遠鏡で一望する。というのなら、幹に藻が生えている。ぎっしりと垂れる、夜露が、心ゆくまで天に輝きを、のっぺらぼうな音を、溶け合うような きざしのギプス。固定された岬のあたりから 表情を覆うハリのない脂肪が 持ち主に含む赤い靴。甘い痺れが永遠と続くような翼を広げて。身をくねらせた銀蝶は 踊りながら涙しながら、息苦しさを感じながら。
うつろうろとぼやき 徘徊する子供じみた影もつかの間のこと。悪趣味な仮面は望んでいる 爆ぜる薪の 貪欲な回帰であると。薄い刃物を持って自らの足で、腕で、そのすがたで動き回る
頬紅はどこか恐る恐る花香るような後悔にひきづられた。ガラス越しに散らされた致命的な火の粉のカケラはしなやかにのびて、澱の外はあちこちにまぶしげに水面に写し取られやはり浮かべてしまう
しらない場所に戻りたいのです
総てを脱ぎ捨ててどこかへ帰りたい、と凡てが素通りするようなたそがれどきに、ここじゃない何処かと、気づかせてくる。せかいは、美しく囀りたかくひらかれた 天も地も拒まないから。また、ゆきがくすぶっていて。私を 覆い尽くす こころは離れていく
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