noteに綴った散文詩

ふぃろ@DMZ/DMN

4,587文字

noteの有料マガジンに綴った散文詩の過去作をちょいのちょい出し

道はなくとも歩むのだ

 

その歩み 牛歩なれども
歩む先の道で 雨となろうとも
足場固めて 先へと進む

その歩み 牛歩なれども
決して立ち止まらず 前を向く
その一歩が新しい道となる

その歩み 牛歩なれども

 

生活の全てにリズムがある。
調子が良い時はテンポが良く、調子が悪い時はテンポがバラバラになる。
音を聞きながら作業のテンポやリズムに合わせて体を動かすのは気持ちが良いものだ。
リズムやテンポが乱されると人は苛立ち憤る。
上質な指揮者であるかのように、それを不快に感じるのだから。

 

まだ見ぬ世界は己では開けられず 知り得た世界を広げるは己しか開かれず

こういうことなのかもしれない。

 

愛を歌いしその者は 母であり父であり 自然と大地を尊ぶが如く

 

儚き愛と目を向ける者 即ち恋と思わざれば 神をも通づる 偉業となりや

 

いつの時代も詩人は恋を歌う

 

何かに苛立ちを隠せないのは
その世界に対する情報通であるということ
力のないものに苛立ちはない
背を伸ばせば
手を伸ばせば
届くかもしれないその場所に
届かない苛立ちや
この場所になく
下に転がり落ちるのを遠く望む苛立ちに
這い上がって来いと思うのだ

あなたの苛立ちは力の証明

 

恋とは追いかけるものなり

 

恋し焦がれしあの歌を
みんなで歌えば
そりゃ楽しいなぁ~

どこかで憧れる
人の輪に
一人部屋の片隅で呟いている

Let’s go out of the room, Together
For the world wide (web)

この網の目に入り組んだ
人の心の結びつきに

 

恋しい片思い
恋しい両思い
そして愛しい両思い

初めは盲目に
少し目を開けて
見える世界は変われども

思いの重さは
時に重なるメモリーと
経緯こそ宝成りて

その価値に
勝るものなし

新しい片思い、それはまだ盲目で
目が見えず彷徨うが如く
もがきあがき続ける
いつか掴む光を

 

恋し焦がれしあの時の
夢追い人となりやしないかと

 

世界中の誰もが皆
正解を探して生きている
自分だけの正解を手に入れ自信にみち溢れる人は頑なにワガママだし頑固だ
答えのない問答を繰り返し苦悩する人は思慮深く疑いやすく他人を信じない
他人の正解を尊重し協調性のある人は自分の正解を他人にゆだね自信をなくし他人の意思に流され易い

 

誰が窓を開けるのか
誰が窓を閉めるのか

さぁ、太陽よ
我に明るい日差しを降り注ぐがいい

両手いっぱい広げて
仰ぎ見ながら

日光浴といこうじゃないか

あぁ、溶けていく
心のわだかまりも一緒に

清々しい風が頬を撫で
お前は生きろと言っているようだ

そうだ。外へ出よう。

 

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2021年7月5日公開 (初出 note.com

© 2021 ふぃろ@DMZ/DMN

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