お前は俺を殺す。しかしお前は誰に殺される?
白昼夢を見た。私は目の前の親を血まみれのコープスへと変じさせ、自分も醜い蠅となり果てた。窓は目の細かい網戸で、私は逃げることが出来ない。
神を信じようと信じまいと、または神の存在性について考えあぐねていようと、お前の精神世界は頼れる存在を待ちわびている。それは私のに対しても同じこと。
メモ帳。久々に開けてみれば、蜘蛛の圧死体が罫線の引かれた紙面上に粘りついていた。そしてその死体の下には、”indelible”の文字が。
一番厭な悪夢とは、忌み嫌っている人間・存在を愛しており、そしてそれが夢であることに気づかぬような夢である。
依存されることを私は望み、いざされるとそれを嫌う。忌避しながら、今度は自分が依存する人間になることを密かに望む。
人はそれを嫌い謗るとき、その対象にある種の願望を持つ。
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