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詩十一篇

吉田佳昭

なんか、ふと思いついたときに書きました。

タグ: #自由詩

125文字

ところで夢を見れぬまま

衄が掌にこびりつく

消えかけの電球照らす暗冷の床

饅頭食べて火傷

あざらかな景色だが、

青帯の見苦しさ、作品の桎梏

書肆に蹲る猫の毛並みすべすべ

寒乾の空気に伸びるヒレカツの匂い

役所で知る私の素性

椅子が崩れ壊れる

水が滴るがその勢いの緩やかさ

© 2021 吉田佳昭 ( 2021年5月28日公開

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