人糞手術。

「アクリルに行こうよ」
「どうして？」
「それが私たちのためになるからっ！」

そして駆け出して二秒後には交通事故を引き起こして死んでいく女子高校生……。誕生日の末路と友好関係の水泳に舌を垂らして腸に貼り付いた鮮血を舐めている学友……。誘導された昆虫と光に集まる歴史的な二枚だけの電波の波……。
「それじゃあ、次は財団に行こうよ！」
「どうして？」
「それが君のためになるからっ！」

さらにスパゲッティの仲介手数料でその日をやり過ごしている女子高校生……。有名なピアノの音と最低限のカクテルによる氷砕きが降り注ぎ、次にやってくる彼女を轢き殺したトラックの音……。

錠剤と頭痛と響く音たち……。加速する麺類と宇宙の隅でくすぶっている少年……。あられもない姿の針金と空中浮遊のための儀式……。「最後まで読み込めるかな？」という挑戦だけが残って黒板に哀し気な音楽を流している……。「耳介にある脂の残り香で工業を進めるの？」二度目の入力と飛んで行くカステラ……。
「ねえ、次はどこにいくの？」
「アンタの窒の中」

そして小さくなって肉の洞窟に入り込んで行く女子高校生……。そのままの流れで受胎して彼女のそっくりの顔の赤子を産み落とす数学教師……。

圧されてから天候と抑揚の顔などに付着する能面と白色の酒。湯水のような透明度の実態の無い阿片の欠片……。
「それで？　いくら必要なの？」
「二ビット……」彼は複数の国から摘出されている不滅の単位を持ち出して意味の通らない洞窟のような数学を演じてる……。さらに双六の最中にステッキを取り出して右隣りの男を叩いて女子に変換している男……。
「どうして性転換を？」
「犯すため」

そして陰茎を露出して窒にねじ込む男……。亀頭の先端が小さな女子高校生に触れて血を流す赤飯の日常……。

おれは閑散とした街の中心点で唾液を垂らして老人の尻を蹴る……。さらにグランドピアノを破壊する注文で客どもに蝋燭をぶちまける……。二度目の中学生生活で培った食料強奪の手順から一枚だけのチラシを抜きとって夏の夜空を演出する……。

タイピング大会だけが高速になっていく男……。モチベーションの七日の日付やアップデートなどの処理速度を咀嚼して海水を鼻から放出する……。「スペシャル」
「本当に？」
「いいえ……」流されていく波のような声と、最後の授業に貼り付いて離れない脳裡の中の掃除機の先端……。

地下に蠢きながら左右にも回転して無重力のような空気感を演出している街灯の野生動物。狩人のナイフと消滅した座学のための数分。遊びの序列などの黒色のキーボード。
「再現された教室のあの日の授業……。サブマシンガンの驚異と銃弾が破裂する音……。倒れていく女子高校生たちと一人の教師と飼い犬のネコ……」

おれは大学に向かってから滑り台の上で叫ぶ……。すると手術室から出てきた男たちがおれの眉間にメスを突き立ててから向こう側に到達して倒れていく……。
「なんで中断したんだ？　手術はどうした？」

するとその執刀医は眼鏡をクイとやりながらおれの腹に腕を突き立てて中を探って地下に進む。おれは彼の言う通りに動いてからプラスチックの手術台に乗り上げて彼の素手を待つ……。
「いつでもいいぞ……」
「では執刀を始める……」

彼は新品のメスをおれの腹に刺す。おれには電流の痛みが走るがそれでも彼は執刀を続ける。やがて鮮血と腸が同時に出てくる……。
「まって、急速に迫る糞便の確率に、私はどうやって答えればいいの？」おれは腸をひくつかせながら女を連想できる甲高い声で質問する……。
「なら今すぐすればいいさ……」

おれは彼の言う通りにその場で人糞を垂らす。室内に糞の香りが立ち込め、彼が無意識に眼鏡をクイとやってマスクを付け直す。
「あなたってマスクのイケメンなのね……」

おれはゆっくりと彼の頬に手を伸ばす。しかし次の瞬間、その腕がすっぱりと切断されてしまう……。
「どうして……」
「おれはあんたといつまでも一緒に居たい……」

彼の背中から伸びる三本目の腕がおれの腹の中に入る……。腸が引き絞られ、おれは呼吸ができなくなる……。次いで命が脅かされ、最後には消えてしまう……。
「任務完了」

彼がおれの腹から腕を引き出す。その素手は血に塗れ、人糞の香りが漂う。おれはそこで初めて自分の糞の香りを嗅ぐ。その悪臭さにさらに糞を出す……。
「とても細かい羅列の中で、終了した授業の透明度と理解のある球体が重なって暗闇になる……」就職準備段階火葬……。「戒めのような滑らかで自動的なコマンドのさ中……」

始まりと休学の理由による全ての資料を高速で眼球……。ノートの隅で吐き出されてそれ以降のぬめりに肉と水族館の破片をもたらしている流動の四肢……。電波の力学と配信のためのスペースや振り返りの時間の確保……。外と外気と危害と列車の読み込みなどの路線や飛び込みの流れと駅員によるサーカス……。