呑み殺し

空想さん

小説

189文字

自分らしい作品だと思います。
よろしくお願いします。

地下室の母親探して私は土を呑み込んでいく。
呑んでも呑んでも見つからぬところが母親らしいが素直な子供のままの私はいつまでも呑み込んでいける。
あらかた呑み込んだところでさらに呑み込んでいける。
土だけを呑み込んだところで見つからないのか?と首の角度を変え地下と地上も呑み込んでいく。
軽い町から重い星まで喰らったところで母親吐き出した。

バラバラだったけど母は母だ。

愛してる。

美味しい。

2021年9月30日公開

© 2021 空想さん

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