メニュー

医者と妖怪。

松野焔楽

主人公の白金勇希は精神科と外科を掛け持ちしている23歳の医師。自分の患者であり、親友の2人を殺人鬼に殺され、今日は2人が死んで3年後の命日。墓参りを終えた帰り、神社の境内で勇希は三尾の狐ルタとカラス天狗ラゴと出会う。ルタとラゴは死んだ親友2人に何処か似ていた。そんな妖怪との出会いから1ヶ月の間に、勇希に起こった奇跡の物語。
(現在未完成です。)

タグ: #BL

小説

6,342文字

空から落ちてきた黒い羽根。カラスの羽根だった。空を見上げると円を描きながら飛ぶカラスの群れ。その中心にラゴが居た。空からは俺達の事が見えていたらしい。
「ルタ!貴様は主に下心が芽生えておったのか。」
「はっ!下心?それはお前も同じじゃないですかい?」
ラゴはルタから俺を奪い取り、ぎゅっと抱きしめた。もう離さないとばかりに強く抱きしめた。顔は相変わらずカラスの仮面で見えないけど、殺気立っているのは分かった。
「ルタ。貴様は神で居る資格がない。もう、貴様とは縁を切ろう。」
ラゴがヤツデの葉をルタに向けた。何か嫌な予感がする。このままだと、みんな離れ離れになってしまう。そう思った俺は口を開いた。
「待て!ラゴ、ルタ。お前達はどうして俺と一緒に居たがるんだ?」
その声にラゴとルタの動きが止まった。しばらく沈黙が続いた後、ルタが答えた。
「分からないんでさあ。でも、旦那をあの神社で初めて見た時、懐かしい気がしたんですぜ。」
「始めはルタが主の存在に気付いた。主に呼ばれる前にな。我も懐かしさを感じた故。」
ラゴも答えた。俺に懐かしさを感じる。どういう事だろうか。

© 2019 松野焔楽 ( 2019年1月28日公開

読み終えたらレビューしてください

みんなの評価

0.0点(0件の評価)

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

  0
  0
  0
  0
  0
ログインするとレビュー感想をつけられるようになります。 ログインする

著者

「医者と妖怪。」をリストに追加

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 あなたのアンソロジーとして共有したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

"医者と妖怪。"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る